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遺族ら怒り「何のための法律か」 過去の飲酒事故摘発せず

2007.10.4 01:26
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 尼崎市南塚口町と三反田町で起きた6月の事故では、酩酊(めいてい)状態の宮田和弘被告(50)が歩行中の井上和俊さん=当時(29)=をはねたうえ、約800メートル先でタクシーと衝突。運転手の岩田浩一さん=当時(48)=と乗客の松村美津子さん=当時(68)=の計3人を死亡させた。

 松村さんの長男で自営業の継未さん(43)は、平成18年1月に宮田被告を飲酒運転で摘発しなかった尼崎北署の対応に「何のために飲酒運転を取り締まる法律があるのか。怠慢だ」と憤る。

 宮田被告は事故当日、午前7時ごろから事故直前までの約14時間、酒を飲み続けていた。「昼間なら飲んでも捕まらないと思った」と供述したという。飲酒運転の常習性はきわめて高く、昭和58年に逮捕、平成11年に罰金刑を受けていた。

 継未さんは「母の死を、宮田被告の常習的な酒酔い運転による殺人だと思っている。尼崎北署のの対応が事実なら、宮田被告の片棒を担いだのと同じだ」と批判した。

 岩田さんが勤務していた兵庫県伊丹市のタクシー会社「あどばんすキャブ」の福山輝美社長(49)は「いくら被害者がいない自損事故といっても、それが飲酒運転を見逃す理由になるわけがない」と指摘した。

 宮田被告の初公判は10月31日、神戸地裁尼崎支部で開かれる。

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