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診療報酬詐欺容疑で逮捕の理事長にトラブル絶えず (1/2ページ)
名門医学部で腕を磨いたはずの医師がなぜ−。医療法人雄山会「山本病院」(奈良県大和郡山市)の診療報酬詐取事件で逮捕された同法人理事長、山本文夫容疑者(51)は、臓器移植法に基づく脳死心臓移植を初めて手がけた大阪大医学部付属病院旧第一外科の医局にも所属していた。しかし、以前に開設していた眼科クリニックではトラブルも多く、現在の病院になってからも、勤務する医師が地元の地域貢献事業に無断欠勤するなど、不信感を抱く医療関係者が多かった。
山本容疑者が卒業した大阪大医学部の関係者によると、山本容疑者は、臓器移植法に基づく脳死心臓移植を初めて手がけた同医学部付属病院旧第一外科の医局に所属。ただ、所属先は呼吸器グループで、心臓血管外科グループでは研修しただけ。一時は心臓外科の専門医を目指しながら、あきらめたようだという。
奈良県医師会幹部によると、山本病院が平成11年に開院するにあたって、県医療審議会で審査した際、平成8年ごろから数年間、専門外の眼科クリニックを大阪市内で開設していたことや、過去の勤務先が転々としていたことなどから、審議会委員らは不審に思ったという。
実際、照会先の大阪府内の医師団体から「クリニックには患者からの苦情が多く寄せられ、(山本容疑者が)どこにいるか分からなくなった」との情報が寄せられたことから、最終的に同審議会は「開院は認めがたい」と答申。しかし、県は結局、「書類が整っている」と開院を認めた経緯があるという。
山本病院の開院後もトラブルは絶えることがなかった。山本病院が所属する大和郡山市医師会は、会員が輪番で受け持つ地域貢献事業として、市内小学校での健診を行っているが、同病院の医師が無断で休むなどのトラブルを続発させたため6月11日、同病院をすべての輪番から外していた。