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【疑惑の濁流】癒着、隠蔽、無責任…「霞ケ関最強労組」への配慮は公務員削減対策? 農水省ヤミ専従疑惑 (3/4ページ)
このニュースのトピックス:ヤミ専従問題
1万9000人…「霞ケ関最強」の労組
秘書課のポストは、省内でもエリートコース。特に秘書課長は事務次官や官房長に直接仕える「側近中の側近」。まさに農水省の中枢だが、その人物が、ヤミ専従隠し疑惑の中心人物であり、虚偽説明も行っていたことになる。
「組合の力は恐ろしく強い。その影響力に気を使ったのではないか」
組合元役員の省幹部は話す。
「かつて自分が役員をしていたときは、地方出先機関では組合側の同意がないと、人事異動もできなかった」
上司が組合の反発を受けると、指示通り業務を行わないなど、抵抗にあうこともあったという。
全農林の力は、ほかの省庁の労働組合と比べて突出して強く、「霞ケ関最強」とも言われる。
組合員数は約1万9000人で、組織率は97%と、全省庁の労組で最も高い。中央執行委員長は、国家公務員の労組などの連合体「国公関連労働組合連合会」の委員長を兼ねるなど、影響力は絶大だ。
その力を象徴するような“事件”も発覚している。平成17年、栃木農政事務所の所長ら幹部が、全農林の宇都宮分会の要求を受け、不祥事で減額された職員30人のボーナスを自費で補填(ほてん)していたのだ。
組合側によると、分会の組合員らは「誠意を示せ」などと、何度も事務所幹部に補填を迫ったという。
「このままでは業務に支障が出る」。こう考えた所長や事務所総務課長ら幹部は、自分たちのポケットマネーで、不祥事で生じた職員のボーナス減額分計約54万円を支払ったのだった。





