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【日本の議論】シー・シェパードはなぜ捕まらないのか (1/5ページ)

2009.3.8 18:00
このニュースのトピックス日本の議論
調査捕鯨船団に対して信号弾のようなものを発射するシー・シェパードの抗議船スティーブ・アーウィン号=2月5日、南極海(日本鯨類研究所提供)調査捕鯨船団に対して信号弾のようなものを発射するシー・シェパードの抗議船スティーブ・アーウィン号=2月5日、南極海(日本鯨類研究所提供)

 日本の調査捕鯨に対して暴力的な妨害活動を続ける米国環境保護団体シー・シェパード(SS)。今シーズンの捕鯨にも危険な暴力行為を連発したが、活動家たちは誰1人逮捕されず、刑事罰も受けていない。水産庁は昨年12月、被害を受けたら身柄を拘束し、日本の捜査当局に逮捕させる方針を表明したものの、彼らは全員“無事”に祖国へ帰っていった。日本の調査捕鯨はIWC(国際捕鯨委員会)も認める合法行為。SS活動家の捜査や日本への引き渡しは、海洋航行不法行為防止条約(SUA条約)に基づき、各国にも義務付けられたのに、なぜいまも逮捕されないのか。

ようやく出た「逮捕宣言」

 「対応が甘いと批判を受けた。今回は乗り込まれたら逮捕しようと決めている」。昨年12月10日、水産庁幹部は、調査捕鯨団が南極海へ向けて出発したことを記者団に公表し、そのうえで、妨害を受けたらSS活動家を捜査当局へ引き渡し、逮捕させる方針を明らかにした。

 これまでは「捕鯨妨害の対策は?」と聞かれると、決まって「SSに見つからないように逃げる」と答えていた水産庁。逮捕などをめぐっては「逆にSSの政治活動を宣伝することになる。SSもそれが目的なのだから、挑発にのるべきではない」との認識だったが、このとき初めて“強硬策”を打ち出した。

 理由は、日本側の対応の甘さが世論から厳しい批判を受けたことだった。国会議員や捕鯨関係者からも同様の声が上がっていた。

 南極海で調査捕鯨が行われていた昨年1月には、捕鯨船「第2勇新丸」がSSから妨害を受け、活動家2人に侵入されるという事案まで起きた。日本側は、この活動家2人を拘束したものの、すぐに反捕鯨国オーストラリアに引き渡し、その結果、活動家は間もなく釈放された。活動家らは、捕鯨船のスクリューにロープを巻き付けたり、デッキに薬品をまいたりもしたという。

このニュースの写真

調査捕鯨船団に対して信号弾のようなものを発射するシー・シェパードの抗議船スティーブ・アーウィン号=2月5日、南極海(日本鯨類研究所提供)
SSの抗議船の体当たり襲撃によってなぎ倒された第3勇新丸の左舷船尾ブルワーク(日本鯨類研究所提供)
抗議船の体当たり襲撃によって損傷した第3勇新丸のデッキライトポスト(日本鯨類研究所提供)
シーシェパード抗議船の体当たり攻撃により損傷した転落防止柵(日本鯨類研究所提供)
2月6日16時15時頃、シー・シェパードの抗議船スティーブ・アーウィン号が第3勇新丸の左舷船尾側から体当たりしてきた瞬間(日本鯨類研究所提供) 
第3勇新丸に喰いこんだシーシェパード船の船首からロープ付き大型フックを投入して乗込みを試みるシーシェパード活動家(日本鯨類研究所提供)
行方不明者の捜索を妨害するシー・シェパードの抗議船=日本時間の6日午後、南極海(日本鯨類研究所提供)

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