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京都仏像盗「金戒光明寺にも侵入」捜査の手がかりに

2009.3.3 01:41
このニュースのトピックス窃盗・ひったくり
 逮捕された阿部逸男容疑者の自宅から押収物を運び出す京都府警の捜査員=2日午後0時8分、三重県四日市市東新町 逮捕された阿部逸男容疑者の自宅から押収物を運び出す京都府警の捜査員=2日午後0時8分、三重県四日市市東新町

 京都市内の寺院で昨年来相次いだ仏像などの窃盗事件で、臨済宗建仁(けんにん)寺派大本山・建仁寺(東山区)の観音像窃盗容疑で逮捕された三重県四日市市の会社経営、阿部逸男容疑者(59)が昨年12月、浄土宗大本山の金戒(こんかいかい)光明寺(左京区)にも侵入していたことが2日、京都府警の調べでわかった。このときは盗難被害はなく、阿部容疑者は「リストラの末の野宿」と偽っていたが、その後、建仁寺での盗難などが発生する中で、捜査線上に浮かぶきっかけになったという。

 捜査関係者によると、昨年12月19日午後11時ごろ、金戒光明寺の警報機が作動。駆けつけた川端署員が、運慶作と伝わる木造文殊菩薩坐像(ざぞう)(京都市指定文化財)などが安置されている御影(みえい)堂内で、阿部容疑者を発見した。

 署員が事情を聴くと、阿部容疑者は「会社をリストラされ、たまたま入った寺で寝てしまった。申し訳ない」と話したといい、寺側も処罰感情がなかったことから、そのときはそのまま帰宅させたという。

 一方、この12日前の同月7日には、東寺(南区)毘沙門堂に安置されていた木造不動明王立像が盗まれていたほか、1月31日には建仁寺方丈の木造十一面観音座像が盗難被害に遭った。

 府警が一連の仏像窃盗事件を捜査する中で、金戒光明寺に侵入歴のあった阿部容疑者の存在が浮上。東寺と建仁寺ではともに防犯カメラを設置しており、このうち建仁寺のビデオ映像と似ていたことが、大きな手がかりになったという。

 府警によると、阿部容疑者の自宅居間には仏像や屏風(びょうぶ)などが並べられ、果物なども供えられていた。府警の調べに対し、阿部容疑者は「もともと骨董(こっとう)品が趣味で、数年前から仏像が好きになった。信仰心から仏像を自宅に持ち帰って拝んでいた」と容疑を認める一方、「盗んだ仏像もあるし、骨董市などで買ったものもある」としているという。

 府警は2日に行った阿部容疑者宅や会社など数カ所の家宅捜索で、仏像21体や、屏風や絵皿など計43点の古美術品を押収。この中には、昨年10月に天台宗門跡寺院の毘沙門堂(山科区)から盗まれた毘沙門天像や、東寺の不動明王像とみられるものも含まれており、府警によると、阿部容疑者は「東寺と毘沙門堂でも仏像を盗んだ」と供述しているという。

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 逮捕された阿部逸男容疑者の自宅から押収物を運び出す京都府警の捜査員=2日午後0時8分、三重県四日市市東新町
阿部逸男容疑者の自宅へ家宅捜索に入る捜査員=2日午前、三重県四日市市東新町
建仁寺仏像の窃盗容疑で逮捕された容疑者の自宅=2日午前、三重県四日市市東新町
建仁寺から盗まれた「木造十一面観音座像」(同寺提供)
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