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【衝撃事件の核心】「ニセ鬱病」で5500万詐取…“共犯者”が明かした巧妙手口 (2/4ページ)

2009.2.8 18:00
このニュースのトピックス衝撃事件の核心
佐野剛容疑者らに傷病手当金をだまし取られた秋田社会保険事務局(宮原啓彰撮影)佐野剛容疑者らに傷病手当金をだまし取られた秋田社会保険事務局(宮原啓彰撮影)

 詐欺容疑で逮捕されたのは、札幌市豊平区の雑貨販売業「アクア」代表社員、佐野剛(41)、同市東区の無職、七尾龍也(28)ら3容疑者。

 直接の逮捕容疑は、こうだ。

 3人は共謀し、昨年3月中旬、秋田社会保険事務局に会社の実体があるように装って虚偽の届け出をし、アクア秋田支店として健康保険の適用を受けた。支店長の七尾容疑者は5月に鬱病で働けなくなったと申請、同事務局から1カ月分の傷病手当金約66万円をだまし取った疑い。

 秋田県警は内偵段階で札幌のアクア本店も実体がないと断定し、ほかに被害のあった北海道、青森、宮城、福島の各警察と共同捜査班を設けて捜査した。

 これまでの調べで、アクア社は平成18年2月から昨年12月までの間、7都道県の社会保険事務局から計約5500万円をだまし取った疑いが浮上している。

“欝病マニュアル”で医者を手玉に

 佐野容疑者らが詐取した傷病手当金は、欝病を含め病気やケガで休職を余儀なくされた中小企業サラリーマンの救済制度である。社員が払う健康保険料が原資となっている。

 社会保険庁の地方組織である社会保険事務局(組織改正のため昨年10月から全国健康保険協会に部門移管)が窓口。申請には休職前の勤務状況を証明するタイムカードや実際の月給を示す賃金台帳の写し、医師の傷病証明などが必要だ。

 申請できる月給の上限は121万円で、基本支給額は日給の3分の2。10日前後の審査を経て、休職者の口座に入金される。

 申請書類の中で最も重要なのが医師の傷病証明だが、佐野容疑者はいとも簡単に突破している。

 「医者をだますのなんて簡単だ」

 秋田県警の取り調べに、こううそぶいているという。

 その武器は“欝病なりきり”マニュアルだった。

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佐野剛容疑者らに傷病手当金をだまし取られた秋田社会保険事務局(宮原啓彰撮影)
月給115万円で社員を募るアクア社のホームページ。秋田県警などはニセ社員を集めるための工作だったとみている(荻窪佳撮影)
佐野剛容疑者らに傷病手当金をだまし取られた秋田社会保険事務局(宮原啓彰撮影)
佐野剛容疑者らに傷病手当金をだまし取られた秋田社会保険事務局(宮原啓彰撮影)
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