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西松建設元副社長、裏金を直接管理か
西松建設の外為法違反事件で、元副社長の藤巻恵次容疑者(68)が、国内に持ち込ませた裏金を元海外事業部副事業部長、高原和彦容疑者(63)から直接受け取り、現金のまま貸金庫で自ら管理していた疑いの強いことが14日、分かった。藤巻容疑者は社内でも「国際派」として知られ、東京地検特捜部は、海外事業を取り仕切っていた藤巻容疑者の主導で、組織的に裏金工作が行われていたとみているもようだ。
関係者によると、藤巻容疑者は、高原容疑者に指示し、東南アジアで受注した工事で架空経費の計上によって裏金約10億円を捻出(ねんしゅつ)。約1億円を国内に持ち込ませ、このうち約6000万円を西松本社などで直接受け取り、現金のまま、貸金庫で管理していたという。
また藤巻容疑者は、高原容疑者に、残りの裏金を西松の100%子会社「松栄不動産」元社長、宇都宮敬容疑者(67)らに渡すよう指示。松栄不動産側は、西松建設のダミーとして、裏金支出の窓口となっていた疑いが持たれており、特捜部は裏金の国内での支出先にも、関心を寄せているものとみられる。
藤巻容疑者は、海外勤務経験が長く、社内で花形とされる海外事業部でも随一の「切れ者」とされていた。人事部門や経理部門を担当する管理本部の担当役員も兼ね、「社内でもアンタッチャブルな存在だった」(西松関係者)。
高原容疑者は若いころ、アメリカの営業所で藤巻容疑者の下で働いていたこともあり、「側近中の側近」(同)として、裏金工作の実行役という“汚れ仕事”を任されていた。だが平成19年末、高原容疑者の裏金着服が社内で発覚。藤巻容疑者らから切り捨てられることを恐れた高原容疑者が、退社して特捜部に裏金を内部告発していた。
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