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「ヤマグチ」名乗る若い男が呼び出す 兵庫のタクシー運転手強殺事件
29日午前5時40分ごろ、兵庫県稲美町六分一の天満大池公園駐車場で、同県明石市大久保町大窪、「加古川タクシー」(同県加古川市)運転手、永田三郎さん(54)が、首から血を流して死亡しているのを通行人の男性が発見、110番した。近くに止めてあった永田さんのタクシーから売上金がなくなっており、県警は強盗殺人事件として加古川署に捜査本部を設置した。
調べでは、遺体の首には刃物による複数の刺し傷があり、大量に出血していた。タクシーの運転席や後部座席にも血痕があり、永田さんは運転席から数メートル離れた場所にうつぶせで倒れていた。凶器は見つかっていない。捜査本部は同日中に遺体を死亡解剖し、詳しい死因を調べる。
同社によると、同日午前2時45分ごろ、「ヤマグチ」と名乗る若い男性の声で、現場から南西約2キロのJR山陽線土山駅にタクシーを要請する電話があり、この日出勤だった永田さんが向かった。携帯電話からだったが、番号は非通知だったという。
同社の運行記録では、永田さんは同駅を出た後、直接現場に向かわずいったん西方面へ走行。その後北上する遠回りのルートで現場まで走行したという。発見時には料金メーターが作動したままで、約1万1000円を表示していた。
永田さんの上司は「急な配車でも嫌な顔をせずに引き受けてくれる乗務員だった。優しい人柄でお客さんからの評判も良かった」と唇をかんだ。
県内最古のため池とされる天満大池沿いにある同公園駐車場のすぐ近くに住む会社員男性(51)は「当時は寝ていて、パトカーのサイレンで気付いた。家のすぐ近くでこんな恐ろしい事件が起きるなんて」と青ざめた表情で話した。
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