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【衝撃事件『未解決』の核心】「DNA」追う 今市女児殺害捜査 (2/5ページ)
捜査は「風化」との戦いでもある。
「人的、物的証拠が少なすぎる」
そう語るのは栃木県警捜査1課の茅島和美課長だ。捜査長期化の理由は、この点に尽きるという。
「連れ去り、遺棄、いずれの現場にも不審者などの目撃情報が少なく、有希ちゃんが身に着けていた衣服やランドセルすら見つかっていないのです」
有希ちゃんの髪には、唯一の遺留品ともいえる「粘着テープの切れ端」が付いていた。メーカーは特定できたものの、流通ルートの特定は難しいという。
《連れ去り現場から半径5キロの範囲に住む20〜30代の男》
捜査本部は当初、警察庁科学警察研究所のプロファイリング(犯罪情報分析)の結果を参考に、現場から半径5キロの範囲を13地区に分け、徹底した聞き込み捜査を行う“ローラー作戦”を展開してきた。
現在は「事件当時18歳以上の男」に対象者を拡大。約1万人のうち、およそ半分をつぶした。
幼い女の子の胸を執拗に刺すという残虐な手口。警察は「性犯罪前歴者、女児愛好者、猟奇・アダルトビデオ、ナイフなどの特定マニアからネットカフェ利用者まで幅広く犯人像を想定し、情報収集を進めている」(茅島課長)という。
犯人像が絞りきれない中、捜査本部が注目しているのは、有希ちゃんの遺体に付着していた犯人のものとみられるDNAだ。
「ブツ(物証)やモク(目撃証言)に頼った捜査ができない以上、頼るべきはDNAだ。なんとしてでも(同じDNA型の持ち主=容疑者を)探し出す」
捜査幹部は語気を強める。
不審車
「バイバーイ」
有希ちゃんは自宅まであと1キロというところにある三差路で、一緒に下校していた同級生3人と別れた。
その後、この三差路から数十メートル離れた地点で、車で連れ去られたとみられている。
当時、現場周辺では2台の白い不審車が目撃されていた。
1台は後ろがへこみ、「古ぼけた感じ」の白いセダン型の乗用車。
もう1台は複数のぬいぐるみが後部座席の窓にぶら下がった白のワゴン車。
常陸大宮の遺棄現場付近でも不審な宇都宮ナンバーのセダンが目撃されており、連れ去り現場で目撃されたセダンと同一の可能性もある。捜査本部はこの2台の車の特定を重点的に進めている。
それにしても、犯人はなぜ、直線距離にして約65キロも離れた常陸大宮に有希ちゃんの遺体を捨てたのか。捜査幹部もこの点について首をひねるのだ。
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