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【衝撃事件の核心】“殺し”の代償4億円、「善良」な仮面をかぶった上司の正体は… (2/4ページ)
「1日も早く犯人を逮捕してください」
寺岡容疑者は涙を流しながら、警視庁の捜査員にこう訴えていたという。
「たいした役者だよ。われわれも最初は疑わなかった」と捜査員。寺岡容疑者は妻が警察に捜索願を提出する際には付き添い、火葬では一緒に遺骨を拾った。納骨式では喪服で数珠を持ち、神妙な面持ちで合掌していた。
「必ずホシ(犯人)は逮捕されるから」
こんな言葉で妻を励ますこともあったという。
しかし、事件解決を訴えていた寺岡容疑者は、喰田、野崎の両容疑者ら5人の仲介者や実行犯とともに、今年11月から12月にかけて、死体遺棄容疑で逮捕、殺人容疑で再逮捕されることになる。
「誰が得をする?」…捜査の出発点
遺体発見で警視庁捜査1課が本格捜査に乗り出すことになり、「栩野さんが死亡することで、いったい誰が得をするのかを調べた」(捜査員)。
聞き込み捜査で、寺岡容疑者が「善良な上司」の仮面をかぶっていた実態が少しずつ浮かび上がってきた。
栩野さんは10年以上前から寺岡容疑者と投機目的の不動産取引を手がけて多額の利益を上げており、寺岡容疑者はその見返りとして16年に栩野さんを役員として自分の会社に迎え入れた。
しかし事件の約3カ月前、不動産取引で購入した千葉県佐倉市の土地について、栩野さんが会社ではなく自分名義にしたことで2人は衝突。事件直後には、寺岡容疑者が栩野さんの妻に「おれが金を出したんだから、名義を変更してくれ」と迫っていた。
捜査1課は、寺岡容疑者が栩野さんに会社の発行株式の数十%を譲渡する約束をしたが、実際には譲渡せず、2人の関係が悪化していたこともつかんだ。
遺体発見前には、生存を信じる妻に「あんたの家にはご主人の影がある」と意味深長な言葉を口にし、社員には「死んでいるんじゃないか?」と軽口をたたいてもいた。社葬をかたくなに拒むことで周囲を不審がらせており、このころには、「誰からみても怪しい男」(捜査員)になっていた。



