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【衝撃事件の核心】“殺し”の代償4億円、「善良」な仮面をかぶった上司の正体は… (1/4ページ)
このニュースのトピックス:強盗事件
“殺し屋”を雇い部下の命を奪った社長が、その報酬と口止め料名目で4億円をむしり取られた末、逮捕された。静岡県富士市の富士山麓(さんろく)で平成18年10月、東京都江戸川区の元運送会社役員、栩野(とちの)雅晴さん=当時(66)=が白骨遺体で見つかった事件。不動産取引をめぐるトラブルなどから殺人を依頼したとして逮捕された同社社長の寺岡誠吉容疑者(71)は、栩野さんの墓前で神妙に合掌するなど“善良な上司”を演じていた。警視庁はその仮面を2年余りの捜査で徐々にはいでいった。(高久清史)
「早く犯人を逮捕して」…捜査員もあきれ顔の迫真演技
平成18年9月7日午後5時50分、江戸川区の駐車場で栩野さんが車から降り、妻が夕食を作って待つ自宅に帰ろうとしたときだった。
元暴力団組員の野崎稔容疑者(51)ら実行犯3人がいきなりつかみかかり、車に押し込めて、粘着テープで栩野さんの手足を縛り上げた。駐車場には栩野さんの顔から落ちたメガネだけが残された。
野崎容疑者ら3人と栩野さんはまったく面識がなかった。犯行は寺岡容疑者の依頼によるものだった。
車は近くの飲食店の駐車場に移動。野崎容疑者は、依頼者の寺岡容疑者との仲介者となった喰田(しょくた)康裕容疑者(41)から約1600万円の報酬を受け取り、その場を立ち去った。高速道路を移動中の車内で栩野さんの顔にポリ袋をかぶせるなどして窒息死させたとみられる。
栩野さんの遺体は約1カ月後、静岡県富士市の富士山麓の山林で白骨化した遺体で見つかった。
遺体が運ばれた静岡県警富士署。身元が確認され、中国出身の栩野さんの妻が遺体と対面するときには寺岡容疑者も同行した。
「社長、先にやってよ」
線香の上げ方が分からなかった妻が声をかけると、寺岡容疑者は横で体をブルブルと震わせていた。
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