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60社70億円が焦げ付き…東京三菱、ずさんな審査

2008.11.17 01:38

 旧東京三菱銀行渋谷法人新規室では、今年に入って問題融資が表面化した。金融庁に報告を求められる事態となり、内部調査で約80社に約300億円を融資し、うち約70億円を焦げ付かせていたことが判明した。融資先には暴力団など反社会的勢力の関連企業が複数あった。役員クラスの同行幹部が問題融資を“口利き”したケースも。「メガバンクの雄」で、コンプライアンス(法令順守)体制が問われる融資が横行していた実態が浮かんだ。

 渋谷法人新規室は東京都渋谷区や世田谷区で融資先を開拓する部署。行内でもトップクラスの営業成績を誇り、連続表彰を受けるほどだった。

 しかし、今年に入り、不動産会社「コシ・トラスト」(渋谷区)と同社の紹介先約40社に計約80億円を融資し、十数億円が焦げ付いていたことが明らかになり、金融庁から報告を求められた。三井住友銀行もコシ社や同社の紹介先六十数社に計約170億円を融資し、約100億円が回収不能になっていることがすでに判明。警視庁捜査2課が捜査に乗り出している。

 金融庁の要請を受け、三菱東京UFJ銀行は渋谷法人新規室関連の融資について内部調査を実施。平成15〜17年にコシ社やワンワールドグループ分も含め約70億円の焦げ付きが見つかった。融資先約80社のうち約60社で問題があった。

 同行が問題先の一つとしているのが、社長がワンワールドグループへの融資を口利きしたユナイテッドパワーと、ユナイテッド社の元役員が社長の映画制作会社「ルートピクチャーズ」(渋谷区)。両社合わせ約9億円を融資し、その半分が焦げついた。ルート社の融資を指示したのは同行執行役員だったとされる。ルート社社長は今年10月、違法カジノ店を開いたとして賭博開帳等図利の疑いで警視庁に逮捕されている。

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