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【疑惑の濁流】巨大マル暴ぐらり 「後藤組除籍」から透ける「山口組」の“ディープ・インサイド” (3/5ページ)
この事件後、警視庁は後藤組を「視察・内偵対象団体」に指定。組織壊滅に向けた会議も大小含めて毎年数多く開催されてきたが、「後藤組は、その配下の3次、4次、5次団体を樹木の地下茎のように張り巡らし、シノギ(収益活動)の葉脈を東京・歌舞伎町をはじめとして全国に展開。経済活動もますます複雑で効率的なものにシフトさせ、その勢いはとどまるところを知らなかった」(警視庁OB)。
それだけに、長年にわたって山口組内“最凶暴”の名をほしいままにしてきた後藤組のトップの除籍は、山口組全体を激震させる出来事となった。
執行部批判の「怪文書」
後藤組長の“徹底拒否”で組織が大揺れとなっている中、執行部を批判する一通の文書が出回っていた。
「今回の後藤組除籍騒動を読み解くカギが含まれている」
ある警察関係者がそう指摘する文書である。
文書にタイトルはなく、本文は39字詰め63行。3枚の用紙の末尾には「直参」と呼ばれる直系(2次)団体のうち14団体の名称と、トップの氏名が並び、「連盟で、真に山口組を憂い、抗議する」との一文で結ばれている。
「内部を発信源とする怪文書のたぐいだろうが、内容にはわれわれが把握している情報と合致する事実が含まれており、現在の山口組が抱える問題点を突いている」(警察関係者)
では、「山口組が抱える問題点」とは何だろうか。
《六代目山口組として船出して以来、親分不在のなか故に、数々の悪政に耐え、今日に至ったが、この度、後藤の叔父貴への執行部の対処にわれわれは断固、抗議する》
文書は厳しい執行部批判で始まる。
続いて、後藤組長について《三代(の組長)に亘り山口組に多大な貢献をしてきた》と擁護する一方、糾弾調の文章が続くのだ。
《(後藤組長の)何ら落ち度のない非なき事を問題にする正常な判断すらできぬ堕落した執行部をこれ以上容認する事はできない》


