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【疑惑の濁流】口利きリスト600件 行員も逮捕、ワルの財布と化した新銀行東京の「闇」 (1/5ページ)
1400億円もの都税を投入して経営再建中の新銀行東京(東京都新宿区)は“ワルの財布”と化してしまっていたのか。デタラメの決算書でブローカーが融資約5000万円をだましとった事件にはなんと当時の行員が協力していた。それだけではない。巷には政治家の口利きがあった融資案件リストが出回っているのだ。緩やかな審査で融資される同行のシステムは「貸し渋り」の反省に立ったものだが、「闇勢力に食われるリスクがある」という当初からの危惧が的中してしまった。警視庁の捜査が進むにつれ、巨額公金を投入してまでこの銀行を救う意味があるのかと疑念は強まる一方なのである。
都議、国会議員…口利き融資案件600件
《新銀行 口利き案件リスト》
A4版の用紙10枚に約600件の融資案件がずらり。その冒頭にこうタイトルが付された文書が関係者の間に出回っている。
それぞれの融資案件には現職、元職の与野党都議を中心に、衆院議員、参院議員、都職員ら「融資の実行を要請した依頼者」の実名約130人が並んでいる。
このリストの作者やその信憑性は不明だ。
だが、単に「怪文書だ」と捨て置くことができない説得力を持っていることも事実なのだ。
新銀行東京の元行員はこう証言するのだ。
「実際に口利きが横行していたのは公然の事実です」
同行の周辺を調べる捜査関係者もこう明かすのである。
「ブローカーが政治家に接触し、政治家が口利きをして融資を引き出したケースも確認されている」
なぜこのような口利きが横行したのだろうか。それはもともとこの銀行の立脚基盤が強い政治性を帯びていたからだ。
銀行設立を主導したのは石原慎太郎都知事である。
バブル崩壊後の処理を通じ、中小企業に対する金融機関の「貸し渋り」や「貸し剥がし」が大問題となった。資金繰りに苦しむ中小企業を支援しようと、石原知事が2期目に向けた選挙公約に設立を盛り込んだのが端緒である。同行が「石原銀行」とさえ呼ばれるゆえんだ。











