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外堀埋まった中司被告 枚方談合事件  

2008.10.21 12:19

 首長の「天の声」による官製談合だったのか否か。中司宏被告が初公判で無罪を主張したことで、公判は談合の構図をめぐって検察側と被告・弁護側の全面対決となる。

 起訴された6人のうち、大林組の元顧問は自身の公判で「中司被告が『天の声』を発しなければ談合は存在しなかった」と主張、もう一人の元顧問を含む2人は1審で有罪が確定した。元府警警部補の平原幸史郎被告(49)も中司被告との共謀を明確に認め、1、2審判決で官製談合の構図が認定されている。中司被告は、いわば“外堀”が埋められた状況でもある。

 しかし、検察側の主張も盤石ではない。中司被告が談合に関与したことを示す証拠構造は、大林組元顧問や平原被告の供述・証言に大きく依存している。しかも中司被告は大林組から謝礼金を受け取っておらず、首長がリスクを冒してまで談合に手を染めた動機や利点にあいまいな点が残る。

 また、元府議の初田豊三郎被告(50)や元副市長の小堀隆恒被告(62)も官製談合を否定して1審の公判で争っており、検察側は3人の無罪主張と対峙(たいじ)することになった。

 中司被告の弁護人は刑事弁護の世界で指折りのエキスパートたちだ。罪を認めた元顧問らについて「執行猶予狙いで検察のストーリーに乗った」と断じ、その証言や供述調書の信用性を巧みに突き崩そうとするだろう。今後の攻防が注目される。(加納裕子)

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