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【続・17人殺傷の衝撃】(中)揺れ動いた「派遣論議」 それが核心なのか? (1/3ページ)
このニュースのトピックス:秋葉原通り魔事件
連日のように報じられる秋葉原無差別殺傷事件を複雑な気持ちで見つめ続けてきた若者がいた。
同じ派遣社員として加藤智大(ともひろ)被告(26)と一緒に静岡県裾野市の関東自動車工業で働いていた同僚の東城正人さん(29)=仮名=だ。
東城さんは21歳から数年間、同社で働いていた。週休2日で税引き後の手取りの月収は18〜19万円。大型連休で工場の休みが多くなる月は13〜14万円になることもあった。ボーナスはない。
「数年間働いて一度も賃金アップはなかった。生活は楽じゃなかったですよ。不安定な収入で、結婚して子供を持つとか、将来設計ができませんでしたからね」
休憩時間に加藤被告と、派遣社員の待遇について不満を漏らし合った。
派遣社員は契約が打ち切られると、長年築いた人間関係をリセットし、別の土地で再び新しい人生を一から歩まなければならない不安も抱える。加藤被告は正社員になることばかりを考えていたという。
そこへ工場でのリストラ計画が持ち上がった。加藤被告は職場や社会に屈折した不満を募らせ、事件を起こした。
東城さんは事件後のリストラ計画の波にのまれたのを契機に、派遣社員としての生活に見切りをつけ、生まれ育った島に戻った。今は失業保険を受けながら新たな就職口を探している。
「(加藤被告の)犯行は決して許されるものではない。でも、彼が抱いていた不安については、理解できるんですよ」
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