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【衝撃事件の核心】猛毒ヘビ51匹、渋谷の「ヘビ屋敷」で捜査員が見た仰天光景 輸入規制なしの不思議 (3/3ページ)
東京税関広報室によると、法令で輸入の許可や承認が必要な貨物については、輸入する際に許可を受けていることを税関に証明しなければならない。毒ヘビのほとんどは、人に危害を加えるおそれがあるとして動物愛護法に基づく「特定動物」に指定されている。しかし、特定動物は飼育については許可が必要だが、輸入や売買については規定がない。そのため、輸入時に税関への申告はいらず、堂々と“入国”できてしまうのだ。
「根拠となる法律がなければ、毒ヘビだからといっても輸入を許可せざるを得ない」
東京税関の担当者は苦しい胸の内を明かす。
現行法で輸入を阻止できないとなれば、輸入されてから動物愛護法に基づく無許可飼育などで取り締まるしかない。阪東容疑者が輸入した毒ヘビがどのくらい愛好家の手にわたったかは今のところ不明だが、ほとんどは無許可で飼育されているとみられる。
警視庁は、「黒い森」が販売した相手から毒ヘビを回収するために捜査を続行させている。
冷凍庫で冬眠…毒ヘビの末路は
法の穴を通り抜けて“来日”したヘビのその後はどうなったのか。
阪東容疑者は柏木被告の逮捕を知り、自らに捜査の手が及ぶことを警戒。店で無許可で保管していた毒ヘビ15匹を冷凍庫に入れた。冷凍庫のヘビは「冬眠し、そのまま永眠した」(捜査幹部)。
警視庁が捜索したときには、冷凍庫から2匹の死骸(しがい)が見つかり、生きていたのはコブラ科の「トウブブラウンスネーク」1匹だけだった。
一方、柏木被告が飼育していた51匹は群馬県太田市にある日本蛇族学術研究所に引き取られた。
51匹の中には、これまで研究所が飼育していなかった種類も多く、十数種は研究所が管理するスネークセンターに展示されたという。
「お客さんからの反響は大きく、センターの入場者数も昨年同期より増えました」(鳥羽通久所長)
さらに、コブラ科の毒ヘビたちは、センターが休日に行っているイベント「コブラの毒吹き実験」にも“出演”。ガラス越しに客に向かって毒を吹くパフォーマンスで人気を博している。
「グリーンマンバは狭いところでは飼えません。すぐにケースから頭を出しますから、噛まれたのも狭いケースに入れていた飼育環境が原因だったといえます」と鳥羽所長は言う。
住居が立ち並ぶ渋谷で、もし毒ヘビが脱走していたら?
噛まれたのが他人だったら?
考えるだけでも恐ろしい。
餅は餅屋。蛇の道は蛇。毒ヘビの飼育は専門家に任せなければダメだということを、柏木被告は身をもって思い知ったことだろう。
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