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【衝撃事件の核心】「怒られ、お互い嫌な気分になる前に…」父親を刺殺した15歳少女の“破滅願望” (1/5ページ)

2008.8.16 10:01
このニュースのトピックス衝撃事件の核心
事件があったマンションの前に集まった報道陣や警察車両=7月19日午前10時30分、埼玉県川口市事件があったマンションの前に集まった報道陣や警察車両=7月19日午前10時30分、埼玉県川口市

 「人の顔色を見て生きるのに疲れた…」。父親を刺殺した埼玉県川口市の私立中学3年の長女(15)は犯行動機について固く口を閉ざしてきたが、ここにきてようやく胸の内を語り始めた。勉強や対人関係のストレスを抱えて行き詰まり、家族との心中を考えていたという長女。成績の低下を知られれば親に怒られる。親も自分も嫌な気分になる。そうなる前に一家無理心中を−と考えた長女。短絡的なのか、弱すぎるのか、事件を引き起こしたのは長女の「破滅願望」だった。

 

ようやく語られた「動機」

 「お父さんが家族を殺す夢を見たから、殺そうと思った」 

 逮捕直後、長女の供述に埼玉県警の捜査員は困惑した。

 犯行を思い立った時期について問われると、長女は「(犯行直前まで)部屋で寝ていて、目覚めたときに刺そうと思った」などと説明。動機が不明瞭な衝動的な犯行であることをにおわせた。

 死亡した父親(46)は包丁で胸と額を刺され、肺に達する傷まであった。15歳の少女がやったとはとても思えないこの凄惨な事件。一部では“覚醒障害説”まで出るに至った。

 「覚醒障害は寝ぼけている状態に近い。長女の不可解な言動を説明するには都合がいいが、今回の事件に当てはまる可能性は極めて低い。まずは長女と捜査員の“心の距離”を縮めることが先決だ」(捜査幹部)

 長女の趣味であるカラオケやアニメの話をし、多感な年頃である長女の心をときほぐすことに腐心した捜査員。心を開いた長女が事件に至る経緯を語り始めたのは、逮捕から10日以上たったころだった。

 

「両親によく思われたい」

 「人からどう見られているのか、とても気になる性格」

 取り調べで長女は、こう自己分析をしてみせた。

 「人の目が気になる性格」とは、「他人からよく見られたい」という願望が強いということだろう。長女は実際、親からよく思われたいと自分を縛り続け、それが不可能になったときに暴発したのだ。

★★★これまでの【衝撃事件の核心】はこちら★★★

このニュースの写真

事件があったマンションの前に集まった報道陣や警察車両=7月19日午前10時30分、埼玉県川口市
中3少女が父親刺殺した事件があったマンション=埼玉県川口市戸塚
事件のあったマンションで、警戒に当たる警察官=7月19日午前11時ごろ、埼玉県川口市
送検のため、さいたま地検に入る少女を乗せた車=7月20日午前10時、さいたま市

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