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【衝撃事件の核心】八つ当たりで無差別殺人犯 頻発する“歪んだ自己愛” (1/3ページ)
7月22日には京王八王子駅の駅ビルの書店で、女性店員がいきなり刺され、死亡。33歳の犯人(右)は「職場の人間関係に不満が募り、悩みを両親に相談したが聞いてもらえず、困らせようと思った」とふざけた動機を供述した通行人や買い物客が無差別に襲われる事件が相次いでいる。容疑者たちは「鬱憤(うっぷん)をはらしたかった」「誰でもよかった」と短絡的な動機を口にするが、このうち、最近は「(親や上司を)困らせるためにやった」と供述するケースが目立っている。対人関係の八つ当たりから無差別殺傷に飛躍する理不尽な凶行。専門家は自分を過大視する「歪んだ自己愛」が背景にあるとみているが…。
捜査員も首をかしげる「自己中心的な動機」
秋葉原無差別殺傷事件から1カ月余りたった7月15日深夜の東京都青梅市。スーパー地下1階の食料品売り場は客もまばらだった。
スーパーでのアルバイトを終えて買い物をしていた女性(53)に突然、男が近づいた。その瞬間、女性の胸に何かが当たった。
男が手に持った刃渡り約10センチのバタフライナイフには鮮血がべっとりとついていた。女性は男に胸など数カ所を刺され、命に別状はなかったが重傷を負った。男性とは全く面識がなかった。
男はナイフを持ったまま近くの交番に出頭し、逮捕された。男は調べで、22歳のシロアリ駆除会社社員と判明。動機についてこう供述した。
「普段から社長に仕事で文句を言われ、(犯行を起こして)恥をかかせてやろうと思った」
警視庁のベテラン捜査員は首をかしげた。
「勤務先の社長への不満? それがなぜ、関係のない女性に向けられるのか…? 自己中心的というのか、全く理解に苦しむ」
ところが、この事件から1週間のうちに、身近な相手を「困らせよう」との動機で、無関係の人に危害を加えるケースが続いたのである。
翌日の16日には愛知県岡崎市で14歳の少年が東京行きの高速バスをジャック。少年は愛知県警捜査員の説得に応じて投降し、短時間で解決したが、動機について「(交際しようとしていた)女子生徒に10万円を渡そうと友人に借金を申し込んだら、両親にしかられた。両親に対する嫌がらせでやった」と供述した。





