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【平和奥田特別背任事件】貸倒引当金の計上迫られ、山林転売を計画
中堅ゼネコン「平和奥田」(滋賀県東近江市)旧経営陣による特別背任事件で、同社から元運送会社役員、山元康幸容疑者(51)への貸付金4000万円について、当時の監査法人が貸倒引当金を計上するよう指摘していたことが26日、大阪、滋賀両府県警の調べで分かった。同社は当時、引当金の計上による赤字幅の拡大を懸念。元社長、奥宗嗣容疑者(46)らが和歌山県那智勝浦町の山林の転売で資金を環流させ、山元容疑者に債務を返済させようと計画したとみて追及している。
両府県警は同日、同社の本社など関係先を捜索し、関係資料などを押収した。
調べでは、山元容疑者は平成16年6月、那智勝浦町の山林を個人の地権者から評価額の330万円程度で購入。直後に大手建設会社に約1億6000万円で売却した。平和奥田は同時期、大手建設会社と2億円での売買契約を締結し、17年3月までに全額支払った。
山元容疑者は一連の取引を仲介した報酬として、大手建設会社振り出しの小切手2通計9500万円分を受領し、うち4000万円分は平和奥田へ環流。
平和奥田は当時、山元容疑者とその関連会社に総額約1億円を貸し付けていたが、うち約4000万円が焦げ付いた状態だった。奥容疑者ら旧経営陣はこの約4000万円について、当時の監査法人から回収見込みのない不良債権とみなされ、9月期決算までに貸倒引当金をあてるよう指摘されていた。
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