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【疑惑の濁流】「出世もコネ、カネ次第」教育現場に飛び交う札束…大阪でも、医学部でも、政治介入も (1/3ページ)

2008.7.20 16:55
このニュースのトピックス大分教員採用汚職
 教育現場で不透明なカネが飛び交っているのは大分だけの話ではない―。大分県の教員採用汚職事件で、富松哲博教育審議監の自宅へ家宅捜査に入る捜査員=7月17日午後1時18分、大分市 教育現場で不透明なカネが飛び交っているのは大分だけの話ではない―。大分県の教員採用汚職事件で、富松哲博教育審議監の自宅へ家宅捜査に入る捜査員=7月17日午後1時18分、大分市

 「コネや金がなければ昇進は無理」。“先生”たちが買ったのは、子供の採用枠だけでなかった。自らの出世にも多額の金が動いていたことが明らかになった大分県教育界。県議や国会議員秘書らの“口利き”も横行していた。これは大分県だけの特異な事件なのか。平成18年には大阪府教委で講師採用をめぐる汚職事件があったほか、横浜市立大では博士号取得で「謝礼金」の授受も。教育界には不透明なカネが飛び交っている。

 

現職校長らが“自首”…昇進でも動いたカネ

 「昇進試験に何度も落ちたが、カネを使えばすぐに通った」

 収賄容疑で逮捕された県教委義務教育課参事、江藤勝由容疑者(52)に商品券50万円分を贈ったことを、県警と市教委に告白した50代の男性教頭は、周囲にこう話しているという。

 「自分の昇格に関して、不正があったことを告白したい」

 7月8日、大分県佐伯市の市立小学校に勤務する50代の女性校長とこの男性教頭、50代の女性教頭の計3人が意を決して佐伯署に相談に出向いた。

 同市教委などによると、3人のうち2人の教頭は「昇進での便宜を図ってもらった謝礼」としてそれぞれ50万円分、女性校長は「江藤参事の昇進祝い」で10万円分の商品券を贈ったと説明。3人とも今年、校長と教頭に昇進していた。3月に別府市のホテルで江藤容疑者を囲んで開かれた食事会に参加し、商品券を渡した。3人は市教委に「(事実を隠すことが)とても耐えきれなかった」と話したという。

 県警に“自首”した小学校校長と教頭2人はそれ以後、勤務する学校に姿を見せていない。

 一方、江藤容疑者らへの贈賄容疑で逮捕された県教委義務教育課参事、矢野哲郎容疑者(52)も県教委の現職ナンバー2、富松哲博教育審議監(60)に、自身の昇進に関して20万円の商品券を渡した疑いが浮上している。

 商品券の受領について、富松審議監は「否定はできない。自分が逮捕されるかどうかの瀬戸際だから、簡単には話せない」と苦しいコメントに終始している。

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 教育現場で不透明なカネが飛び交っているのは大分だけの話ではない―。大分県の教員採用汚職事件で、富松哲博教育審議監の自宅へ家宅捜査に入る捜査員=7月17日午後1時18分、大分市
 大分県の教員採用汚職事件で、家宅捜索を終え富松哲博教育審議監の自宅を出る県警捜査員=7月17日午後6時15分ごろ、大分市
状況は泥沼、不信はピークに。教員採用汚職事件で記者会見する大分県教委の小矢文則教育長(右)ら=11日午後、大分県庁
 記者会見する大分県教委の小矢文則教育長(中央)、富松哲博教育審議監(右)ら=5日、大分県庁
 大分県教委職員らを前に訓示する小矢文則教育長(右端)=16日午後、大分県庁
 全国都道府県教委連合会の総会で発言する大分県教委の波多野順代委員長=17日午後、大分県日出町
大分教員採用汚職事件の構図
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