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【疑惑の濁流】5兆円産業「防衛利権」 群がる業者と政治家 天下りのエサにする官僚 (1/5ページ)
防衛利権――。防衛商社「山田洋行」元専務、宮崎元伸被告(70)が前防衛事務次官、守屋武昌被告(63)に長年にわたって高額ゴルフ接待を続けてきた問題が浮上して以来、「利権」という言葉が駆けめぐり続けている。以前からささやかれ、何度となく検察の捜査の標的になってきた防衛利権。その具体的な中身をみてゆくと、それは国家の姿そのものにもだぶってくるのだ…。
前次官が認めた便宜供与…防衛装備品は利権の“源泉”
6月16日、東京地裁。収賄と議院証言法違反(偽証)の罪に問われた守屋被告に対する2度目の被告人質問が行われた。
弁護人「前回、あなたは特定企業への便宜はないと供述しましたが」
守屋被告「はい」
弁護人「間違いないですか」
守屋被告「いいえ。便宜供与が全くなかったというのは言い過ぎで、間違っていました」
前回公判(5月19日)で守屋被告は、「特定の企業に便宜を図ったことはございません」と述べ、宮崎被告側に便宜を図ったとする検察側主張を否定していた。その供述をひっくり返したことになる。
弁護人からの質問はさらに続いた。
弁護人「宮崎被告への便宜は?」
守屋被告「ありました」
弁護人「装備品の選定について、背広組(防衛省内局)の考え方を話したことは?」
守屋被告「ありました」
弁護人「話すことが、宮崎被告にとって会社のためになるという認識は?」
守屋被告「あります。高級官僚である私の考え方を事前に知ることができるということが、宮崎さんの仕事に生かすことができるということです」
守屋被告が前言を撤回した理由は判然としないが、起訴事実を争わず反省の姿勢を示すことで、量刑で有利になることを狙った法廷戦術とみることもできる。
それはさておき、守屋被告が認めた「便宜」とは、どんなものだったのか。
次官を接待漬けにしてまで業者が欲しかったものとは…
検察側は冒頭陳述で、8つの個別事例を挙げ、「守屋被告が宮崎被告側に便宜を図った」と指摘している。これらが、まさに宮崎被告が守屋被告を毎週ゴルフ漬けにしてでも受注したかったものなのである。
その内容は、次の通りだ。




