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【甘口辛口】落書き監督の解任、過剰反応では
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生徒の積立金やOB会費などを横領した修善寺工(静岡)の元野球部長や、部内暴力を起こした日大豊山(東京)のコーチが、それぞれ1年間の謹慎処分を科せられた。6月30日に日本学生野球協会審査室が決めた処分だ。イタリアの大聖堂に落書きした茨城・常磐大高の監督(30)はその前日、学校から解任処分を受けた。
世界遺産への落書きは軽々しい問題ではなく、落書きに対し罪の意識が低すぎる日本人への警鐘の意味でも厳罰は致し方ないだろう。とはいえ、大聖堂側の対応は寛容であり、横領や暴力といった法に触れるような事例でもない。いきなり解任というのは過剰反応のような感じもする。
昨夏、県大会準優勝に導いた熱心な監督で保護者から「監督を続けてほしい」との声も上がったという。まず本人が会見で謝罪し、半年なり1年なり謹慎させ、その間、落書きを消去に行かせる方法もあったろう。結局は部全体が夏の大会出場停止などの処分を受けないよう、とりあえずトカゲのシッポを切ったような印象を受ける。
甲子園へ向け地方大会が本格化するとともに、毎年“チクリ合戦”も熱を帯びる。ある強豪校の監督は「酒を飲むのは、せいぜい焼き鳥屋。女性のいる酒場には絶対に近づかない。この時期はとくに24時間、人の目が光っているようで毎年ストレス性の胃炎にかかる」と苦笑いした。
そんな“聖人君子”のような生活をしていても、1年半前の外国での落書きがインターネットにアップされる時代である。絶対やってはいけないことだが、「名前を書けば幸せになる」と現地業者に勧められ、結局不幸せになったこの監督には、ほんの少し同情の余地もありそうだ。(今村忠)