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「そこまでやるか!」卸業者ら神港魚類に憤り ウナギ産地偽装 

2008.6.26 23:54
このニュースのトピックス不祥事
中国産ウナギのかば焼きを愛知県三河一色産と偽装表示していたとされるウナギが入った段ボールを検査する東部衛生監視事務所の職員(右)=26日午前11時1分、兵庫県神戸市東灘区・神洋冷凍 (竹川禎一郎撮影)中国産ウナギのかば焼きを愛知県三河一色産と偽装表示していたとされるウナギが入った段ボールを検査する東部衛生監視事務所の職員(右)=26日午前11時1分、兵庫県神戸市東灘区・神洋冷凍 (竹川禎一郎撮影)

 「そこまでやるか」「一色フーズが実在しないのか!」−。中国産ウナギのかば焼きが愛知県の「三河一色産」として販売されていた産地偽装。販売していたマルハニチロホールディングスの子会社「神港魚類」(神戸市兵庫区)と取引があった仲卸業者の多くは、業界大手の“看板”を信用して商品を仕入れており、信用を裏切った同社への憤りと失望をあらわにした。

 同社と20年来の取引があった北陸地方の水産卸会社の幹部社員は、偽装が発覚するまでの同社の印象を「取扱量も多く、すごい会社」と話す。4〜6月、「同社の商品なら問題ない」と約3トン(約1500万円相当)を仕入れた。

 仕入れの際、「念のために」と提示を求めた産地証明書には「一色産」と記され、「一色フーズ」の社印が押されていた。

 「まさか(一色フーズが)実在しない会社とは思わなかった」と振り返る。

 値段は国産の平均的な相場で、「中国産でも(国産と同じように)しっかりと作られたウナギはあり、見分けることはできなかった」という。

 6月中旬、神港魚類から「農林水産省の調査を受けている」と連絡があったが、詳しい内容は教えられず、報道で偽装を知った。

 幹部社員は「調査と聞いたときに嫌な予感はしたが、そこまでやるかという思い。古いつきあいだけに残念」と悔しさをにじませた。

 「神港魚類には謝罪と説明をしてもらわないと納得がいかない」

 こう話すのは、同社と8年ほど前から取引があった香川県内の水産業者。

 5〜6月に「一色産」の産地証明がついたウナギ380キロを仕入れ、190キロを同県内のスーパーに卸した。

 同社も「見た目では分からなかった」といい、従業員は「水産卸は信用のもとに成り立つ商売なのに、これでは詐欺だ」と語気を強めた。

 広島県内の食品加工会社も、土用の丑(うし)の日(7月24日)の売り上げを見込み通常の15倍近いかば焼きを仕入れたが、偽装発覚を受け在庫をすべて返品。

 同社に謝罪と説明を求めたが、回答がないままだという。

 神港魚類によると、同社がかば焼きを販売したのは全国16社。「こうした偽装のせいで商品としてのウナギが消費者から見放されていくと思うと、やりきれない」と涙ながらに訴える業者もあり、繁忙期を前に業界に暗雲が広がった。

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中国産ウナギのかば焼きを愛知県三河一色産と偽装表示していたとされるウナギが入った段ボールを検査する東部衛生監視事務所の職員(右)=26日午前11時1分、兵庫県神戸市東灘区・神洋冷凍 (竹川禎一郎撮影)
ウナギ産地偽装で偽装表示していたとされるウナギが入った段ボールを検査する神戸市東部衛生監視事務所の職員=26日午前10時56分、神戸市東灘区(竹川禎一郎撮影)
飛騨牛偽装問題で記者会見する丸明の吉田明一社長=26日午後、岐阜県養老町
飛騨牛偽装問題で記者会見し、さまざまな表情を見せる丸明の吉田明一社長=26日午後、岐阜県養老町
飛騨牛偽装問題の記者会見で、報道陣に囲まれる丸明の吉田明一社長(中央)ら=26日午後、岐阜県養老町

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