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【独裁の果て NOVA社長逮捕】(下)繰り返された失踪と情報隠蔽のあげく (2/2ページ)

2008.6.26 20:49
このニュースのトピックスNOVA問題
経済産業省から業務停止命令を受け、記者会見で頭を下げるNOVAの元社長猿橋望容疑者(手前)=07年6月、大阪市浪速区経済産業省から業務停止命令を受け、記者会見で頭を下げるNOVAの元社長猿橋望容疑者(手前)=07年6月、大阪市浪速区

 猿橋容疑者は、日頃からたびたび失跡した。元側近は「昔から都合が悪くなるとみんなの前から消えた」と苦笑する。

 関連会社元社長も「携帯電話に連絡しても通じず、メールを送っても返信がない。たまに一方的なメールがくるぐらいだった」と振り返る。

 昨年6月以降、銀行からの融資が困難になり、猿橋容疑者は東京を中心に資金調達へ動くようになった。

 国内外の金融業者やファンドと話を進めたが、素性の怪しいところもあった。

 9月下旬、猿橋容疑者は「資金調達のめどがたった」とファクスで連絡し、幹部会議を開催。「最高顧問」の肩書を与えた人物を同伴し、「この人がスポンサーになる。100億円を注入してくれる」とうれしそうに紹介した。

 が、期限になっても現金は振り込まれなかった。

 NOVAの終焉(しゆうえん)が迫った10月半ば以降、取締役や監査役が相次いで辞任届を出した。

 上場企業として、この辞任を公表する必要に迫られたが、猿橋容疑者は「辞任騒動を認めれば株価に影響する。マスコミには事実を否定しろ」と広報担当者に隠蔽(いんぺい)を指示する始末だった。

 10月25日夜、「クーデター」が起きた。

 解任された猿橋容疑者は表舞台から消えた。

 8カ月後の今月24日、その姿は大阪府警の捜査車両の中にあった。

 この連載は、宮本尚明、宝田良平が担当しました。

このニュースの写真

経済産業省から業務停止命令を受け、記者会見で頭を下げるNOVAの元社長猿橋望容疑者(手前)=07年6月、大阪市浪速区
送検のため大阪府警本部を出るNOVA元社長の猿橋望容疑者=25日午後0時55分
猿橋望容疑者
送検される猿橋望・元NOVA社長(中央)=25日午後0時56分、大阪市中央区の大阪府警本部(頼光和弘撮影)
送検される猿橋望容疑者(中央)=25日午後12時56分、大阪市中央区の大阪府警本部(恵守乾撮影)
家宅捜索のため、NOVAの統括本部があったビルに入る大阪府警の捜査員=24日午後6時47分、大阪市中央区
NOVAの猿橋望元社長が使っていた社長室=07年10月30日、大阪市浪速区
英会話学校NOVAの統括本部が入っていたビル=24日午前10時35分、大阪市中央区
逮捕されたNOVAの猿橋望元社長(写真は07年6月、経済産業省から一部業務停止命令を受けた際の記者会見)
経済産業省から業務停止命令を受け、記者会見した猿橋望元社長(中央)。時折、返答に詰まる場面もあった=平成19年6月13日、大阪市浪速区

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