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【独裁の果て NOVA社長逮捕】(下)繰り返された失踪と情報隠蔽のあげく (1/2ページ)

2008.6.26 20:49
このニュースのトピックスNOVA問題
経済産業省から業務停止命令を受け、記者会見で頭を下げるNOVAの元社長猿橋望容疑者(手前)=07年6月、大阪市浪速区経済産業省から業務停止命令を受け、記者会見で頭を下げるNOVAの元社長猿橋望容疑者(手前)=07年6月、大阪市浪速区

 スポーツカーが猛スピードで大阪へ向けて暴走していた。付近のパトカーが察知し、サイレンを鳴らして追跡。しかし、観念して止まるどころか、さらに加速した。

 グングン引き離されたパトカーは、給油中にようやく追いついたが、もはや速度超過の現行犯ではなかった。警察官は「気をつけてくださいよ」と警告するしかなかった。

 真偽のほどは定かではないが、NOVA元社長、猿橋望容疑者(56)が語った「武勇伝」だ。

 「公権力を甘く見てたんでしょうね」

 猿橋容疑者からこの逃走劇を聞かされた元役員は、そう漏らした。

 受講生の解約金トラブルが相次ぎ、NOVAは昨年6月、経済産業省から1年以上の長期契約などを6カ月間禁止する一部業務停止命令を受けた。

 猿橋容疑者は社内に「大丈夫。影響は少ない」と甘い見方を示していたが、結果的にNOVAの致命傷となった。

 猿橋容疑者は解約金トラブルに対し、当初から強硬姿勢をとっていた。

 消費者センターへの苦情は増え続けていたが、自社の正当性をこう表現していた。

 「そばがまずくても、そば屋は残した分を返金しない」

 経営が悪化する中、NOVAは流通大手「丸井」との提携話に望みをつなげていた。

 受講生向けクレジットカードに丸井子会社のカードを採用する代わりに、財政支援を受ける内容だった。

しかし昨年5月下旬、交渉の場で猿橋容疑者は調印を渋り、そのまま失跡。提携話も立ち消えとなった。元社員は「調印していればNOVAは生き残れたかもしれない」と悔やむ。

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経済産業省から業務停止命令を受け、記者会見で頭を下げるNOVAの元社長猿橋望容疑者(手前)=07年6月、大阪市浪速区
送検のため大阪府警本部を出るNOVA元社長の猿橋望容疑者=25日午後0時55分
猿橋望容疑者
送検される猿橋望・元NOVA社長(中央)=25日午後0時56分、大阪市中央区の大阪府警本部(頼光和弘撮影)
送検される猿橋望容疑者(中央)=25日午後12時56分、大阪市中央区の大阪府警本部(恵守乾撮影)
家宅捜索のため、NOVAの統括本部があったビルに入る大阪府警の捜査員=24日午後6時47分、大阪市中央区
NOVAの猿橋望元社長が使っていた社長室=07年10月30日、大阪市浪速区
英会話学校NOVAの統括本部が入っていたビル=24日午前10時35分、大阪市中央区
逮捕されたNOVAの猿橋望元社長(写真は07年6月、経済産業省から一部業務停止命令を受けた際の記者会見)
経済産業省から業務停止命令を受け、記者会見した猿橋望元社長(中央)。時折、返答に詰まる場面もあった=平成19年6月13日、大阪市浪速区

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