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【独裁の果て NOVA元社長逮捕】(中) 「常識って何?」「労基法なんておかしい」 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:言語・語学
昭和50年代半ばの大阪・ミナミのアメリカ村。三角公園近くの居酒屋に、「NOVA」を創業したばかりの猿橋望容疑者(56)の姿があった。しゃれたジャケットにネクタイ。食事を終えた猿橋容疑者は、店の経営者の森本啓一さん(66)に「ツケにしてほしい」と名刺を渡した。森本さんは名刺の氏名をみて、「さるはしさん、ですか」と聞いた。猿橋容疑者は「さはしです」と通称を即答した。
NOVAは当時、三角公園北西側の雑居ビルに入居していた。猿橋容疑者は仕事帰りに週1回、森本さんの居酒屋に通う常連客。1人でカウンターに座ることが多く、森本さんが話し相手だった。「日本人はもっと語学をしないとダメになる」と情熱的に語り、「生徒を集めるのも難しいよ」と、創業間もないNOVAの行方を気にしていた。
当時、30歳前後の猿橋容疑者は、英語しか使わないレストランを開きたいと語っていた。
「水はウオーター。ご飯はライス。レストラン用語なら、英語でもほとんど分かる。そこで英語に親しんだお客さんをNOVAの生徒に引き込めたらいい」
「日本人離れした発想をする人だ」。森本さんの脳裏に、今も青年起業家だった猿橋容疑者の姿が残る。