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【衝撃事件の核心】「ツナギ動機」は口実? 乏しい説得力 分析・秋葉原通り魔事件(上) (3/4ページ)
作家の太宰治や寺山修司らも籍を置いた地元の名門・青森県立青森高校を卒業後、中日本自動車短大(岐阜県)に進学。地元の国立大への編入を希望したが、かなわずにそのまま短大を卒業した。その後は宮城、埼玉、茨城、青森…と自動車工場や運送会社を転々とする。職場での身分の大半は派遣社員か契約社員で、どの職場でも待遇に不満を抱き、しばらくすると無断欠勤で解雇されるなど、長続きしなかった。
《県内トップの進学校に入って、あとはずっとビリ 高校出てから8年、負けっぱなしの人生》
それでもエリート意識が抜けきれないのか、《他人に仕事と認められない底辺の労働》《工業も運輸も、底辺か》と派遣社員の立場を卑下している。
昨年11月からは関東自動車工業東富士工場(静岡県裾野市)で派遣社員として勤務。1日8時間、塗装ラインで、ペアを組む相手と車体の左右に分かれてボディーに傷がないかなどをひたすらチェックし続けることが仕事だった。
加藤容疑者はこうした単純労働に不満を募らせていたといい、事件の3カ月ほど前には、加藤容疑者が上司に検査ミスを指摘され、ペアを組む年下の同僚に「お前のせいでおれも怒られた」とけんか腰に言い放っていた。
募る仕事への不満 劣等感、厭世観の深みにはまり
掲示板に、工場への不満が噴出するのは、5月末になってからだ。派遣社員の残業を廃止し、大幅に人員を削減する計画が伝えられた時期と重なる。
《お金のかかる趣味を始めたとたんにこの仕打ちですか やはり、世の中すべてが私の敵です》
《中には、辞められたら困る、と言われる人も居るようです そんな人でも、居なくなっても工場は普通に稼働できてしまいます 本当に必要とされている人はいるのでしょうか》
同僚が「仕事どうする」と尋ねると、加藤容疑者は「事情があってこっちに来て働いている。両親も離婚して頼れない。自分は住所不定だから…」と動揺を見せ、「いらなくなったら結局はクビを切るんだ」と怒りをあらわにした。
「次の仕事を探すのも大変だし、精神的にせっぱ詰まっていたのでは」と同僚。実際には、加藤容疑者は、人員削減の対象ではなく、工場側もその事実を本人に伝えていたが、不安定な雇用形態という派遣社員の現実を突きつけられ、劣等感、厭世観の深みにはまっていった。
《みんな死んでしまえ》
《なんで不細工ってだけで冷遇されんの?》
《殺人を合法にすればいいのに》
(=以上、6月1日)
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