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【衝撃事件の核心】「ツナギ動機」は口実? 乏しい説得力 分析・秋葉原通り魔事件(上) (3/4ページ)

2008.6.21 10:03
このニュースのトピックスネット犯罪
加藤智大容疑者加藤智大容疑者

 作家の太宰治や寺山修司らも籍を置いた地元の名門・青森県立青森高校を卒業後、中日本自動車短大(岐阜県)に進学。地元の国立大への編入を希望したが、かなわずにそのまま短大を卒業した。その後は宮城、埼玉、茨城、青森…と自動車工場や運送会社を転々とする。職場での身分の大半は派遣社員か契約社員で、どの職場でも待遇に不満を抱き、しばらくすると無断欠勤で解雇されるなど、長続きしなかった。

 《県内トップの進学校に入って、あとはずっとビリ 高校出てから8年、負けっぱなしの人生

 それでもエリート意識が抜けきれないのか、《他人に仕事と認められない底辺の労働》《工業も運輸も、底辺か》と派遣社員の立場を卑下している。

 昨年11月からは関東自動車工業東富士工場(静岡県裾野市)で派遣社員として勤務。1日8時間、塗装ラインで、ペアを組む相手と車体の左右に分かれてボディーに傷がないかなどをひたすらチェックし続けることが仕事だった。

 加藤容疑者はこうした単純労働に不満を募らせていたといい、事件の3カ月ほど前には、加藤容疑者が上司に検査ミスを指摘され、ペアを組む年下の同僚に「お前のせいでおれも怒られた」とけんか腰に言い放っていた。

 

募る仕事への不満 劣等感、厭世観の深みにはまり

 掲示板に、工場への不満が噴出するのは、5月末になってからだ。派遣社員の残業を廃止し、大幅に人員を削減する計画が伝えられた時期と重なる。

 《お金のかかる趣味を始めたとたんにこの仕打ちですか やはり、世の中すべてが私の敵です

 《中には、辞められたら困る、と言われる人も居るようです そんな人でも、居なくなっても工場は普通に稼働できてしまいます 本当に必要とされている人はいるのでしょうか

 同僚が「仕事どうする」と尋ねると、加藤容疑者は「事情があってこっちに来て働いている。両親も離婚して頼れない。自分は住所不定だから…」と動揺を見せ、「いらなくなったら結局はクビを切るんだ」と怒りをあらわにした。

 「次の仕事を探すのも大変だし、精神的にせっぱ詰まっていたのでは」と同僚。実際には、加藤容疑者は、人員削減の対象ではなく、工場側もその事実を本人に伝えていたが、不安定な雇用形態という派遣社員の現実を突きつけられ、劣等感、厭世観の深みにはまっていった。

 《みんな死んでしまえ

 《なんで不細工ってだけで冷遇されんの?

 《殺人を合法にすればいいのに

  (=以上、6月1日)

これまでの【衝撃事件の核心】はこちら

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加藤智大容疑者
起訴前の精神鑑定で「責任能力あり」と認定された加藤被告。その凶行は連鎖していった
加藤智大容疑者
東京・秋葉原の無差別殺傷事件現場近くに設けられた献花台に手を合わせ、犠牲者の冥福を祈る福田首相=19日午後1時52分
事件から4日経った現場近くの献花台では、学生が手を合わせに来る姿も見られた=12日午前、東京・外神田(中川春佳撮影)
現場に残された容疑者が使った2トントラックを調べる警視庁捜査員=6月8日午後3時5分、東京都千代田区外神田(大井田裕撮影)
殺された武藤舞さんの葬儀場では告別式の準備が音楽が流れる中行われた=12日午前、東京・台東区の寛永寺(小野淳一撮影)
歩行者天国が中止となった秋葉原の歩道は、大勢の人で混雑していた=15日0時38分、東京・秋葉原
事件から1週間が経っても、事件現場に設けられた献花台を訪れる人は絶えない=15日、東京・外神田(川口良介撮影)
献花台に手を合わせる人たち=14日午後、東京・秋葉原
殺された武藤舞さんの葬儀場では告別式が行われた。涙を拭きながら葬儀会場を後にする参列者 =12日、午後、東京・台東区の寛永寺 (小野淳一撮影)
武藤舞さんの告別式を終え、涙ぐむ参列者=12日午後、東京・上野の寛永寺
武藤舞さんの告別式で、涙ぐみながら葬儀場を出る参列者=12日午前、東京・上野の寛永寺
事件現場の近くに設置された献花台には、被害者の武藤舞さんへ宛てたものなのか、ロックバンド「コールドプレイ」のCDが供えられていた=12日午前、東京都・外神田(中川春佳撮影)
2006年に東京・お台場で行われたコンクールでステージに立つ武藤舞さん(中央)
秋葉原通り魔事件関連。殺された武藤舞さんの葬儀場では告別式が行われた。涙を拭く参列者 =12日、午前、東京・台東区の寛永寺 (小野淳一撮影)
殺された武藤舞さんの葬儀場では告別式が行われた。涙を拭きながら葬儀会場を後にする参列者 =12日、午後
秋葉原の無差別殺傷事件で犠牲になった川口隆裕さんの遺影が飾られた祭壇=11日午後、千葉県流山市(代表撮影)
秋葉原通り魔事件を受けて開かれた関係閣僚会合であいさつする町村信孝・官房長官(右から2人目) =11日午後0時半すぎ、首相官邸(酒巻俊介撮影)
万世橋署から送検される加藤容疑者(真ん中)=10日午前10時21分、東京・千代田区(撮影・緑川真実)
事件現場に設けられた献花台には、事件から2日たった今日も多くの人が花を手向け、手を合わせていた
東京・秋葉原の無差別殺傷事件の現場に設けられた献花台に花束を手向け、涙を流す女性(左端)=10日午後3時24分
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