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【渋谷・温泉施設爆発事件1年】「つらい日々」遺族の傷癒えず (1/2ページ)

2008.6.18 20:58
このニュースのトピックス誘拐・略取
東京・渋谷の温泉施設「シエスパ」の爆発事故で死亡した従業員の千財明菜さん。結婚式場のモデルをしたこともあった(遺族提供)東京・渋谷の温泉施設「シエスパ」の爆発事故で死亡した従業員の千財明菜さん。結婚式場のモデルをしたこともあった(遺族提供)

 「シエスパ」の爆発事故は、19日で発生から1年を迎える。施設にはガス発生を警告する検知器が設置されておらず、当初から「起きるべくして起きた事故」という見方が強かった。この1年、検知器設置の義務化が決まるなど事故を教訓に再発防止策も進んだ。しかし、原因が解明されたわけではない。「まだまだつらい日々は続く」。遺族の傷は、癒えていない。

 今月15日、当時のままの形で残る現場に、死亡した千財明菜さん=当時(23)=の父、信行さん(62)が足を踏み入れた。捜査が進展していることを期待して訪れたが、信行さんは「いい話は聞けなかった。得るものがなく残念」と肩を落とした。

 明菜さんと2人暮らしだった信行さんにとって、この1年は寂しく、長いものだった。1年前までは居間でテレビを見ながらくつろいでいるとき、明菜さんが大きなボリュームで聴いている音楽が壁越しに聞こえてきた。「心地よいBGMがなくなるごとく、明菜の存在もなくなってしまったよ」。もう戻らない日々を、こう振り返る。

 明菜さんは客室乗務員になることと、恋人と幸せになることを夢見てシエスパで働いていた。事故の数週間前、信行さんは明菜さんから「恋人と一緒になりたいの」と打ち明けられた。ただ、恋人は3年間の海外赴任で出国したばかり。「3年は長いぞ」と覚悟を促した。その直後の事故。「なぜ、という思いがずっと消えない」という。

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東京・渋谷の温泉施設「シエスパ」の爆発事故で死亡した従業員の千財明菜さん。結婚式場のモデルをしたこともあった(遺族提供)

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