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「以前から作り置きはやっていた」院長認める 三重の谷本整形

2008.6.12 20:08
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 三重県伊賀市の診療所「谷本整形」で点滴を受けた患者が体調を崩し、女性1人が死亡した問題で、作り置きされた点滴が事務机の上に放置されるなど、ずさんな管理下に置かれていたことが12日、分かった。調合日の翌診療日に使用された点滴もあり、夜間は温度管理がされていない部屋に置かれたままだったという。一方、入院している患者の血液から検出された細菌の一部は、院内感染などでよく見られるセレチア菌と判明。県は点滴に細菌が混入し、増殖した院内感染の可能性が高まったとして、調べを続けている。

 県によると、診療日の午前中にまとめて調合された点滴は点滴室の事務机上で保管。複数の看護師の話から、診療後に残った点滴は次の診療日に使用され、その間の夜間や休日は温度管理がされていない部屋に放置されてあったという。この間に細菌が増殖した可能性があるとみられる。

 調合場所も看護師によって異なり、複数の場所で作業していたらしい。県は「衛生管理が行き届いた場所を決め、そこだけで行うべきだった」としている。

 また、同じ聞き取り調査で、医療法施行規則で備えるべきだとされている院内感染対策の指針がなかったことも明らかにされた。

 一方、伊賀市立上野総合市民病院の検査で、9日に入院した6人のうち4人の血液から検出されたグラム陰性桿(かん)菌はセラチア菌と特定された。同じく9日に入院した患者がいる同市の岡波総合病院でも菌の特定を急いでいる。

 セラチア菌は身のまわりに存在するが、菌に対する抵抗力が落ちている人が感染すると、敗血症などになるおそれがあるという。

 三重県警の家宅捜索を受けた谷本整形の谷本広道院長(57)は12日、捜索後に会見し、点滴の作り置きについて「以前からたくさんやっていた」と認めた。ただ、2年前に同様の発症があって以降は「(看護師に)そういうことはするなと言ったが、徹底されていなかった」と釈明、「すべては自分の責任」として頭を下げた。さらに、診療所内の衛生管理について「反省しなければならないところが細部にわたってあると思う」と不備を認めた。

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