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【主張】居酒屋タクシー 公務員に常識はないのか (1/2ページ)
東京・霞が関の中央省庁の公務員が深夜に公費でタクシーを使って帰宅するさい、運転手から缶ビールやおつまみなどを提供される。このサービスが問題になっている。慣行化し、現金や金券(商品券、図書券など)まで受け取る役人もいた。
公務員は社会常識とモラルに立ち返ってよく考えてもらいたい。そうすれば、どこまでが許容範囲で、過剰なサービスを受けることがいかに常識に反するかが分かるはずだ。タクシー代が税金であることも忘れてはならない。
国家公務員倫理法に違反するとの指摘があり、職員の処分も検討されている。タクシー業者の方も、金券や現金の提供が運賃の割り戻しを禁じた道路運送法違反に当たる可能性がある。
各省庁で徹底調査し、国民が納得できるようけじめをつけてもらいたい。
福田康夫首相が「国民から疑念を抱かれるようなことは一切、すべきでない。当たり前のことをどうして守れないのか」と苦々しく語ったのも当然である。
ビールなど金品のサービスをするタクシーは業界内で「居酒屋タクシー」と呼ばれ、大半が個人タクシーだ。客の獲得競争は激しく、長距離を使ってくれる上客の役人を確保するため、車内に冷蔵庫を備え付けたり、グループで客を回したりしている。
一度、上客をつかまえると、次回からその役人の呼び出しを受けられるように携帯電話番号入りの名刺を渡す。役人もチケット支払いだから高額な運賃を気にせずタクシーを使う。
しかし、公務員が特定の運転手と癒着することになり、行き過ぎると、汚職の温床にもなる。