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【衝撃事件の核心】判事をストーカーに変貌させた“執着心” カギは「異動直前」 (3/4ページ)
「自分の力添えで捜査を始めさせ、ストーカー被害を食い止めたように装えば、女性の気を一層引けると思ったのかもしれない」
そうだとすれば、なんと子供じみた行動。とても裁判官の行為とは思えない。
「もし犯人だとバレないと思っていたのなら、捜査を甘くみるな! と言いたい」
先の捜査関係者はそう語気を強める。
下山容疑者の逮捕状を発布したのは、同容疑者の“古巣”にあたる甲府地・家裁の裁判官だった。
逮捕翌日の22日に送検され、甲府地裁から10日間の勾留請求も認められた。
下山容疑者は取り調べには応じているという。しかし、その供述は、警察に真っ向から反発しているといっていい。
「そもそも私が相談を持ちかけたというのに、その私を容疑者扱いするのは信義にもとる」
「(逮捕するような)身柄事件には相当しない」
メールを送ったこと自体は認めている、という。だが…。
「ストーカーのようなメールを送ったが、『恋愛目的』ではなかった。ストーカー規制法の構成要件に当たらない」
ストーカー規制法は動機について「恋愛感情やそれが満たされないための恨みなど」を構成要件として限定している。下山容疑者の「恋愛目的ではなかった」という供述は、この部分を突いた発言だ。
関係者は「取調室では、法律家ならではの専門的な議論が飛び交っている」と語る。
下山容疑者は逮捕当日から弁護人を選任し、事実上の“否認”を展開している。
今回の立件について複数の捜査幹部は「本人にもいろいろと言い分はあるだろうが、こちらにはブツ(証拠品)がある」と自信をみせる一方、「被害者が今後、告訴を取り下げる可能性もあり、さまざまな配慮が必要」とも言う。
県警が2人の関係やこれまでの経緯など、女性のプライバシーにかかわる部分についてはほとんど明らかにしていないのはそのためだ。
■問題判事? 桶川ストーカー事件では「居眠り」で配置換え
警察から「ストーカー」と認定された下山容疑者はどんな裁判官だったのだろう。
東大出身の下山容疑者は昭和56年に司法試験に合格し、東京家裁、地裁での勤務経験もある。東京地裁判事だった平成10年、故中島洋次郎元衆院議員による受託収賄事件の審理に陪席裁判官としてかかわり、実刑を言い渡している。
浦和地裁(現さいたま地裁)刑事部の判事だった平成13年。
埼玉県桶川市のJR桶川駅前で女子大生が元交際相手の男らに刺殺された「桶川ストーカー事件」の公判を担当した。だが、傍聴人から「公判中に居眠りをしている」と指摘されて担当を外され、同地裁民事部に配置換えになったという。




