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【衝撃事件の核心】判事をストーカーに変貌させた“執着心” カギは「異動直前」 (2/4ページ)
関係者によると、女性のところにはメールだけでなく、公衆電話や番号非通知の無言電話もかかってきていたという。警察は、これらも下山容疑者の行為だった疑いが濃厚とみて調べを進めている。
この捜査には被害を受けたとされる女性からの告訴が必要だ。県警は「告訴取り下げ」などという事態にならぬよう、女性への配慮を最優先にしているもようで、具体的な“被害情報”や“捜査情報”はこれまでのところほとんど漏れてこない。厳しい箝口令(かんこうれい)が敷かれているようなのだ。
■「部下がストーカーで困っている」自ら友人の警察官僚に相談していた
それでも取材で、徐々に事件の輪郭が浮かび上がりつつある。
誰から来ているのか分からない不審なメール。無言電話…。不気味な影におびえる女性に対し、下山容疑者は自分のメールを通じて相談に乗っていたのだという。
だとすれば、自作自演そのものだ。
さらに下山容疑者は3月、大学時代からの知人でもある警察庁の局長級幹部に、「職場の部下の女性がストーカーに苦しんでいる。どうにかならないか」と相談した。
友人の警察庁幹部は警察署へ相談することを促したが、下山容疑者はこう答え、細やかな“配慮”を見せた。
「小さな街なので、目立ってしまう」
そこで警察庁は山梨県警本部に連絡し、トップである本部長自らが同月17日、下山容疑者から相談内容を確認した。県警はその翌日に女性から事情を聴き、捜査を始めたのだという。
不審メールは2つのフリーメールアドレスを使い分けて送信されてきていた。フリーメールといえども、誰が発信者かということを割り出せないわけがない。
捜査線上にはあっという間に下山容疑者が浮上した。
女性は4月10日になり、下山容疑者を被疑者として告訴した。
この時点で、すでに匿名のメール送信はストップしていた。このため県警は、ストーカー規制法に基づく警告は行っていない。5月21日に取り調べ、逮捕に踏み切った。
■子供じみた自作自演? 取調室では法律議論が飛び交い…
下山容疑者の行動はわけがわからない。
捜査を受けるリスクは当然想像できるのに、なぜ友人の警察庁幹部に相談を持ちかけたのだろうか。
この疑問に、捜査関係者の1人はこんなふうに推測してみせる。




