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【衝撃事件の核心】判事をストーカーに変貌させた“執着心” カギは「異動直前」 (1/4ページ)

2008.5.24 10:24
このニュースのトピックス地裁判事ストーカー事件
 下山芳晴容疑者 下山芳晴容疑者

 現職裁判官を“ストーカー”へと変貌させた執着心とは何だったのだろう。しかも自身はストーカー殺人の審理も経験していたのに…。「今度いつ会えるかなぁ」。部下の20代女性にこんなメールを匿名で送り付けた容疑で宇都宮地裁判事、下山芳晴容疑者(55)は逮捕された。善意の第三者を装って知人の警察幹部に女性の被害を相談し、自ら墓穴を掘った格好だが、まだ経緯に不可解な点が多い。前代未聞の“ストーカー裁判官”はさっそく私選弁護人を付け、取調室で堂々の法律論争を繰り広げているというが……。(道丸摩耶、油原聡子)

 ■警察、厳しい箝口令…まだ判然としない“具体的に何をしたのか”

 現職裁判官の“破廉恥罪”での逮捕という衝撃的な警察力の公使がなされながら、「いったい何があったのか」という情報は乏しい。

 下山容疑者を逮捕した山梨県警の発表によると、その逮捕容疑の概要はこうだ。

 《下山容疑者は、被害女性に対する恋愛感情、その他の好意の感情、またはそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的で、甲府地・家裁都留支部長だった今年2月19日から3月19日ごろまでの間に、自宅や都内のインターネットカフェなどから匿名で、女性の携帯電話にメールを十数回にわたり送信。

 面会を求めるなど、被害女性に義務のないことを行うよう要求する内容のメールを送り、被害女性に対し、行動の自由が著しく害される不安を覚えさせるような方法などにより、つきまとい等の行為を反復して行うストーカー行為をした疑い=ストーカー行為等の規制等に関する法律第2条及び第13条に抵触》

 これまで県警が明らかにしている具体的なメールの文言は「今度、いつ会えるかなぁ」▽「こんばんは、何をしているの?」▽「休日も仕事するの」▽「明日、会えるのかな」−の4件。

 これだけを見れば、「これがストーカー行為に該当するの?」と首をひねりたくなるが、捜査関係者によれば、「これ以外にも、交際相手のことなどプライベートな内容や、女性の名誉にかかわる内容も含まれていた」というのだ。

 「逮捕」という究極の警察力を行使するための要件は、「容疑者に逃亡や証拠隠滅の恐れがあること」。

 現職裁判官である下山容疑者に「逃亡」は考えにくい。とすれば、「証拠隠滅」の恐れを警察は認めたのだろうか。

 いずれにしても、まだ明らかにはされていない下山容疑者の行為が相当あるとみるべきだろう。

これまでの【衝撃事件の核心】はこちら

このニュースの写真

起訴前、下山被告を囲み、甲府地検に送検する山梨県警の警察官たち=5月22日午後(油原聡子撮影)
下山容疑者が3月まで勤務していた甲府地家裁都留支部=山梨県都留市(道丸摩耶撮影)
 下山芳晴容疑者
下山芳晴被告が支部長を務めていた甲府地家裁都留支部=山梨県都留市(道丸摩耶撮影)
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