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被告のネクタイ着用もOKに、法務省 日弁連の批判受け

2008.5.20 22:47
このニュースのトピックス自殺

 裁判員制度の実施に合わせ、法務省は法廷に立つ勾留(こうりゅう)中の被告の視覚的印象に配慮し、服装などを大幅に変更する方針を固めた。裁判員に予断を与えないための措置で、現在は法廷内で行われている手錠の取り外しを裁判員の見えないところで行うことを検討しているほか、自殺や逃亡を防ぐためノーネクタイにサンダル姿が多かった被告の服装も、ネクタイの着用を認めることになりそうだ。

 現在、勾留中の被告は法廷に入り、被告席に座る直前に、同行した刑務官から手錠と腰縄を外してもらう。その際、法廷内にはすでに裁判官や傍聴人がおり、日本弁護士連合会(日弁連)から「被告が犯人だという先入観を与える」との批判が出ていた。

 一般国民が審理に加わる裁判員裁判では、さらに被告の印象が重要となってくる。このため法務省は、裁判員から見えない場所で手錠と腰縄を外すことができないかについて検討している。

 さらに、自殺や逃走を防ぐためにノーネクタイ、サンダル履きという勾留中の被告の服装についても、法務省は変更する方針だ。手錠、腰縄の取り外しと同様、裁判員に予断を与えかねないためで、ネクタイ着用などを認め、希望する被告に貸し出すことを検討している。

 ただ、ネクタイは自殺に使われたり、凶器になる恐れがあるため、結び目の部分が固定された取り付けタイプのものになる見込み。靴についても簡単に逃走できないよう、前から見れば革靴だがかかとの部分がないサンダルタイプのものとなりそうだ。

 さらに被告が座る席も変更される見込みだ。現在は刑務官に挟まれて弁護士の前の席に座るが、「(裁判員裁判で)連日開廷になると、証人が次々と出てきたりして、公判中に弁護人と被告が打ち合わせをする必要が出てくる」との指摘が日弁連からあった。

 指摘を受け、法務省は刑務官が被告の後方に控えることで、弁護士の隣に座ることを許可する方針。しかし、地裁によっては弁護人席の後方に十分なスペースがないほか、事件によっては弁護人が複数いる場合も考えられ、今後さらに細部を検討する。

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