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「資産家」も生活は質素 あきる野の不明姉弟
大福康代さん、広和さん姉弟は、あきる野市内に駐車場などの不動産を複数所有し、地元では資産家として知られていたが、古い木造家屋で質素な生活を送っていた。10年前に自宅近くの土地を市に約3億3000万円で売却しており、これらの情報を沖倉容疑者に“悪用”され、事件に巻き込まれたとみられる。姉弟不明から約1カ月。姉弟とみられる遺体の発見で、生存を願う親族らに悲しみが広がった。
姉の康代さんは調布市立図書館で本の貸し出しや整理などを行う司書だった。図書館勤務を希望して市職員になったといい、「職場ではチーフ的な存在だった」(図書館関係者)。
4月下旬には近くの寺が主催する四国旅行に参加する予定で、旅行代金約9万円を払っていた。寺関係者は「とても楽しみにしていたのに…」と嘆いた。横笛が趣味で、行方不明直前の9日も勤務後に新宿区内に練習に行っていたという。
弟の広和さんは寺の檀家(だんか)の総代を務めていた。知人男性が自家菜園で育てたジャガイモやナス、トウモロコシなど季節の野菜を持っていくたびに、「本当に助かりますよ」と顔をほころばせていた。男性は「お金持ちでも偉ぶらない。好感の持てる人だった」と話した。
親族の女性(70)は姉弟の生還を祈り、毎日深夜まで2人分の食事を用意して待っていたという。「2人とみられる遺体が発見されたと聞き、ショックでしばらく動けなかった。犯人には怒りしかない。本当に人間のやることなのか」と声を震わせた。