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【衝撃事件の核心】福岡女性殺害 「狂気宿る目」明るい少年が“女性の天敵”に変わるまで  (3/4ページ)

2008.5.6 10:18
このニュースのトピックス衝撃事件の核心
にらみつけ、その後ニヤリと笑い…。送検のため車に乗り込む野地卓容疑者=4月17日、福岡・早良署にらみつけ、その後ニヤリと笑い…。送検のため車に乗り込む野地卓容疑者=4月17日、福岡・早良署

 ところが、高校生になる前後から、彼は変わり始める。家族に反抗することが多くなり、不良グループにも顔を出すようになった。市内の私立高校に入学したが、1カ月で退学。高校によると、出席したのはわずか13日間で、学習意欲がなかったほか、家庭の経済的な事情も退学の引き金になったという。

 「明るい性格だが、多少自己主張が強い」

 高校に残る指導要録にはそう記されていた。

 岡山市のJR岡山駅ホームから岡山県職員の男性=当時(38)=を線路に突き落とし、殺害した18歳の少年=大阪府大東区=と「貧乏」という点では境遇が似ている。少年は貧乏から大学進学をあきらめていた。くしくも、野地容疑者が女性会社員を刺した3月25日は、少年の犯行日と同一だった。

 高校退学後はアルバイトを転々とした。コンビニエンスストア店員、ホテルの宴会場でウエーター、ガソリンスタンド店員…。しかし、人とのコミュニケーションがうまくできず、長続きする仕事はなかった。平成17年夏には東海地方のレジャー施設で住み込みのプール監視員をした。

 「客にきちんと声をかけられず、仕事はできなかった。キョロキョロして、人と目を合わせない感じだった」

 一緒に働いていた男性は当時をこう振り返る。

 その半年後の18年3月、福岡市中央区のマンション4階の1室で一人暮らしを始めた。間取りは1K(約20平方メートル)で家賃は月3万5000円。このころはまだ、仕事仲間と酒を飲むこともあり、当時の写真からも、持ち前の明るさは完全に失われていないように見える。

 ただ、酒に酔うと、社会に対して鬱憤がたまっていることをうかがわせるような言葉も口にした。

 「この国はおれに合わねぇ」

 「インドに修行に行く」

 「日本のルールなんか守る必要ないんだ」

これまでの【衝撃事件の核心】はこちら

このニュースの写真

にらみつけ、その後ニヤリと笑い…。送検のため車に乗り込む野地卓容疑者=4月17日、福岡・早良署
 平成17年9月に同じ職場のアルバイトの男性が撮影した、20歳の野地卓容疑者。このころはまだ明るさがあったが…=福岡市中央区天神
 4月14日夜、福岡市早良区で女性を刺殺した犯人の似顔絵(左)と、3月25日に同城南区で女性を刺した犯人の似顔絵
 送検のため車に乗り込む野地卓容疑者=4月17日、福岡・早良署
 福岡・早良署を出る野地卓容疑者=4月17日午前10時1分
 女性刺殺事件で、福岡・早良署に入る野地卓容疑者=4月15日午後11時35分
 女性刺殺事件で、福岡・早良署に入る野地卓容疑者=15日午後11時35分
女性刺殺事件で、福岡・早良署に入る野地卓容疑者=4月15日午後11時35分
 野地卓容疑者の自宅を調べるため、マンションの外階段などにブルーシートをかける福岡県警の捜査員=4月16日午後1時13分、福岡市中央区
 野地卓容疑者宅の検証を終えた福岡県警の捜査員=4月16日午後4時57分、福岡市中央区
 (1)は4月14日夜、女性が刺殺された福岡市早良区西新の現場(2)は3月25日、女性が刺され重傷を負った同市城南区鳥飼の現場(3)は同市中央区草香江の野地卓容疑者の自宅=福岡市
 女性刺殺事件で逮捕された野地卓容疑者の自宅マンション=4月16日午前0時23分、福岡市中央区
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