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不審な北の木造船…解体新書 (2/3ページ)
新宿から夜行の快速「ムーンライトえちご」に乗車、凍るような風が吹きすさぶ東三条駅で駅寝して朝を待ち、燕三条駅へ。そこからレンタカーを1時間ほど走らせ、野積海岸へ向かった。
職員に案内されたとおり、野積海岸の駐車場に車を置き、防風林を抜けて浜へ。1月の季節風は冷たく、犬の散歩をする女性と海草をひろうおばあさんの2人しかいない。そんな中、約5メートルほどの木造船を発見。ようやく会えた! 胸が高鳴り、思わず砂浜を小走りで船に近づいた。
まず、目を引いたのが船の内側にベニヤ板を打ちつけた「名札」。この気合の入った手書きの赤いフォント、これだよ、これ。実に北朝鮮っぽい。船体の番号、「管理者」の「リ(李?)○○」という名前に加え、「機関名」と読める朝鮮語のあとには「羅南園林施設事業所」とあった。「羅南名物といえば覚醒(かくせい)剤!」と朝鮮フリークならだれでもすぐに連想するだろう。製薬会社の工場でこっそり覚醒剤が生産されていると西側メディアに散々、報道されているあの「羅南」だ。萌える。よからぬ雰囲気満々だ。
といってもくまなく船内を捜索してみたが、人が乗っていた形跡はなにもなかった。唯一、エンジンが残されていたが、完全にさび付いたポンコツ。ずいぶん前から壊れているのは間違いなく、燃料タンクのシールから中国製と判断できた。船の外側だけでなく、内側にも貝や海草が付着していたのでかなり長い間、海上をさまよっていたのはよくわかる。
船の外側は腐食を防ぐためかコールタールが塗りつけられているが、かなりはげ落ちていた。船のへさきにはタイヤがまきつけられている。港に接岸する際、船を傷つけないようにするためだろう。タイヤはよくわからないメーカーで「スタッドレス」とある。北にもスタッドレスタイヤがあるんだ。個人的にスゴい発見である。タイヤの溝がいい加減で見るからにグリップ力はなさそうだが。












