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【衝撃事件の核心】「SM行為の延長」匂わす見方も 53歳彼氏刺し、瞬間接着剤で塞いだ31歳元女優 (1/3ページ)
東京都大田区で1月、交際相手だった22歳年上の男を刺し、瞬間接着剤でその傷を塞ごうとしながら死なせてしまった殺人容疑で逮捕されていた元女優。東京地検は「殺人罪」でなく、「傷害致死罪」で起訴した。キャンペーンガールにレースクイーン、そしてVシネマ女優と華やかな経歴を持つ木村衣里被告(31)。背中から1度だけ刺した傷は肺にまで達していたものの、その後に傷口を塞ごうとしていたことや、被告が一貫して殺意を否認したことなどから、東京地検では「殺意を認定するには至らなかった」と判断したとみられる。事件がSM行為の延長線上で発生したことをにおわせる捜査関係者もいる。真相はどうなのか。法廷での審理が注目される。(森本充)
■日常的な暴力避けるため? 逮捕時は「殺意」認定したが…
刑法で規定される「殺人罪」(199条)と「傷害致死罪」(205条)。人が死ぬという結果は同じだが、その内容は全く異なっている。
決定的な違いは量刑だ。殺人罪は懲役5年以上で無期懲役や死刑という極刑もあり得る。だが、傷害致死罪は懲役3年以上となっており、殺人罪と比べてその差は一目瞭然だ。
人を死なせるという結果は同じだが、2つの罪名の間にある決定的な違いは、「殺意」の有無にある。
人の命を奪おう(殺意)とするのが殺人罪なのに対し、傷害致死罪は殺意はなかったのに、結果として死んでしまったという考え方で、「用意周到な犯行ではなく、カッとなったなど極端に言えば、激情的な犯行で、殺人に比べて悪質性が弱まる」(捜査幹部)というわけだ。
大田区鵜の木のマンションで、無職の藤家英樹さん(53)が背中から血を流して倒れているのが発見されたのは、1月26日早朝のことだった。
「夫が背中から血を流しています」
木村被告の119番通報で駆けつけた東京消防庁の救急隊は、ベッドに横たわる藤家さんを発見。シーツには血だまりがあった。肺にまで達していた背中の傷は、木村被告が果物ナイフでひと突きした際にできたものだった。
この際、木村被告は全身にアザがあり、「夫(藤家さん)が酒を飲むと日常的に暴力を受けた」と説明。した。
こうしたことから、警視庁では木村被告が暴力を避けようと、「殺意」を抱いて藤家さんを刺したとみて殺人容疑で逮捕した。
■刺した後に傷口塞ぐ“努力” その瞬間の記憶もあいまいで…
東京地検はなぜ、罪名を殺人から傷害致死に切り替えて起訴したのだろうか。
その判断のポイントの一つは刺し傷の状況だった。


