ニュース: 事件 RSS feed
弁護士に「自分は無罪」 田中森一容疑者を起訴 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:知能犯
大阪地検特捜部は、今回の起訴で田中森一被告に対する捜査を終えた。
田中被告はほかにも、自らのビジネスに絡んで10億円以上の資金を集めながら事業が頓挫。
出資者との返金トラブルも起きているが、こうした不透明な“森一マネー”の実態は解明されなかった。
田中被告をめぐる一連のトラブルについて、特捜部はあくまでも出資者がリスクを負う投資の一環と判断。犯意の立証も難しく、詐欺など刑事事件としての立件を見送ったとみられる。
今回の詐欺事件でも、特捜部は「告訴があったから捜査した」などと消極的だった節がある。
自伝『反転闇社会の守護神と呼ばれて』の出版を機に「検察の正義」に異論を唱え始めたかつての身内への報復では−と受け取られることを懸念していた。
新たな疑惑解明に踏み込まない背景には、「これ以上かかわりたくない」(検察関係者)との本音も透けてみえる。
ただ、特捜部の捜査は“森一マネー”の肥大化には一定の歯止めをかけた。
田中被告は昨年、社会奉仕を名目に奨学財団の設立を表明し、著名人を巻き込んで50億円を集めようと計画。
これまでの出資者から「いい加減にしてほしい」との声が上がっていた。
今後の公判で田中被告は無罪を主張する構えだ。しかし有罪になれば、別の詐欺事件で服役中の懲役3年を含め、少なくとも5年以上は社会復帰できない公算が大きい。法廷での検察との攻防が注目される。(天野健作)

