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元特捜検事の田中容疑者、住宅金融でも2億円集め、事業頓挫 (1/3ページ)
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刑事事件の依頼者から9000万円をだまし取ったとして、大阪地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された元特捜検事の田中森一容疑者(64)が昨年、住宅金融会社の経営にかかわり、少なくとも2億円の資金を集めながら事業が事実上、頓挫していたことが26日、分かった。田中容疑者をめぐっては、地理情報会社の未公開株売買などで約10億円を集め、返金トラブルが起きていたことが判明している。“田中森一マネー”をめぐる闇は深い。
住宅金融会社は、もともと有価証券の売買・保有を主な事業として平成18年6月、東京都内で設立された。昨年6月、新たに住宅ローン債権を証券化して投資家向けに販売する事業を追加した。
関係者によると、田中容疑者は同月ころに経営に関与した。貧しい生い立ちから検事・弁護士時代までの半生を振り返り、約27万部のベストセラーとなった自伝『反転闇社会の守護神と呼ばれて』(幻冬舎)の出版とほぼ同時期にあたり、著書に共感した人たちも対象に資金の大半を集めたという。
住宅金融会社は、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)と取引ができる金融機関を目指し、同機構の取引基準「資本金5億円」を目標に、1株20万円で株式を発行するなどして「少なくとも2億円を集めた」(関係者)。しかし、資金は社員の給与や事務所の維持費などに使われ、実質的な事業は行われていない。


