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【Re:社会部】振り込め犯の得意面
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警視庁記者クラブには歴代の事件記者たちの取材資料が集積されています。取材先とのやりとりを記したメモ、事件の人物相関図、情報誌や怪文書…。その中から「振り込め詐欺」と書かれた録音CDを見つけました。
債権回収業者をかたる男に被害者の女性は、「弁護士と相談したいので待ってください」と涙声で懇願。男は「そちらの勝手。うちにはうちのやり方がある」とにべもありません。すでに解決した事件です。にもかかかわらず、背筋がぞくっとするほどリアルなやりとりでした。
東京都内の今年3月までの振り込め詐欺被害は20億円。前年同期から倍増です。警視庁が一部の被害者に聞き取り調査したところ、ほぼ全員が振り込め詐欺の存在を知っていたにもかかわらず、「まさか自分が被害者になるとは」との回答でした。捜査員も「おかしな話には絶対ウラがあるって思うしかないんだよなあ」とつれない返事です。
ともすると被害者側の落ち度が指摘されることもある振り込め詐欺。しかし、被害が圧倒的に少ないとされる関西出身の記者自身、このCDのやり取りを耳にして初めて、認識の甘さを感じざるを得ませんでした。
CDから伝わってくる、演技派“声優”たちの得意面。理屈抜きで怒りがこみ上げてきます。
(畑)