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複数の中国人口座悪用、「濡れ手で粟」私腹を肥やす インサイダー 野村社員逮捕 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:不祥事
証券会社社員が顧客企業の機密情報を悪用して私腹を肥やすという、前代未聞の不祥事が発覚した。東京地検特捜部が22日、野村証券社員、レイユ容疑者(30)=同日付で解雇=ら3人を逮捕したインサイダー取引事件。レイ容疑者は所属先で得た企業の合併・買収(M&A)などの重要情報を基に、中国人の蘇春光(37)と、弟の蘇春成(25)の両容疑者に指示。両容疑者は中国名の自らの口座のほか、複数の中国人の友人が開設した証券口座を使って不正取引を繰り返していた。監視委は知人の兄弟に取引させることでレイ容疑者が不正発覚の隠蔽(いんぺい)を図ったものとみている。
■巧妙?稚拙?
3人は少なくても21銘柄について、未公表情報にインサイダー取引を繰り返していた。監視委の調べで、こうした不正取引はすべてレイ容疑者が蘇兄弟に指示。兄弟の実名で開設された証券口座のほか、さらに複数の実在留学生の口座を使って取引は行われていた。口座はいずれも野村以外の会社に開設され、不正が発覚しないよう隠蔽を図ったものとみられる。
ただ、証券会社社員の専門知識を駆使して隠蔽を図ったかというと、そうとは言い切れないという。インサイダー取引は、レイ容疑者が企業情報部に在籍していた昨年12月まで約2年間続けられ、香港異動後はパタリとなくなっていた。
取引で使われた複数の証券口座は、実在する中国人名義。「中国人名義の口座は、特定の銘柄について売買タイミングを調べる際、監視者の目に入りやすい」(市場関係者)といい、稚拙な一面ものぞかせる。

