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野村社員がインサイダー取引容疑 TOB情報などで数千万
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業界最大手の野村証券(東京都中央区)の現役社員が企業のM&A(合併・買収)担当部署に在籍中、業務を通じて知った情報を悪用してインサイダー取引をしていた疑いが強まり、証券取引等監視委員会は22日午前、金融商品取引法(旧証券取引法)違反(インサイダー取引)の疑いで、強制調査に乗り出す。
疑惑がもたれているのは、現在は香港に赴任している中国籍の30代男性社員。昨年12月まで東京本社に勤務し、M&Aなどを扱う企業情報部に所属していた。
関係者によると、男性社員は平成17年ごろから昨年末までの間、業務を通じて企業のM&AやTOB(株式公開買い付け)情報を入手。知人で30代の中国人留学生と、20代の弟に売買を指示し、インサイダー取引を繰り返していた。3人が得た不正利益は計4000万円程度に上るという。
3人は内部情報に基づき東証1部上場企業を中心に約20銘柄を取引していた。製紙業界最大手の王子製紙が18年7月、北越製紙への敵対的TOBの情報も事前に入手し、北越製紙株などを買い付け、売り抜けて不正な利益を得ていた。
社員の男は10年以上前に来日。留学した京大を卒業後、民間会社を経て野村証券に転職している。