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【衝撃事件の核心】裏社会の防波堤か、カネの亡者か−元特捜検事・田中森一容疑者研究 (2/3ページ)
このニュースのトピックス:衝撃事件の核心
闇社会の華麗な人脈
「米を食べられるのは盆と正月だけだった」(『反転』)。貧しい環境から敏腕検事になり、顧問料月1000万円以上の弁護士へと立身出世した田中容疑者を慕うファンは少なからずいる。彼が設立した「田中森一塾」にはいまも約300人が会員になっているという。
検事時代に手掛けた事件で、田中容疑者が一番誇りに思っていたのが、国会議員が受託収賄罪などで起訴された「撚糸工連汚職」(昭和61年)。「何人かの検事を投入したが自白に追い込めず、私に白羽の矢が立った」(『反転』)。キーマンだった贈賄側を“落とした”逸話を自慢げにこう語っている。
弁護士に転身してからは幅広い人脈を築き、華麗ではあるが危うい道を歩き続けた。自身の著書では、闇社会の人物との交流が描かれている。
国税局の査察をめぐって知り合ったのが、巨額資金が闇に流出した事件の舞台となった大阪の商社「イトマン」元常務の伊藤寿永光受刑者。“闇のフィクサー”許永中受刑者らとも深い付き合いになった。これらの縁から、山口組の宅見勝若頭(当時)とも親しくなり、渡辺芳則・5代目同組長(同)とも知り合った。
田中容疑者は著書に「すべて偶然だが、人間関係の糸が僕に複雑に絡んでいた」と記す。
政官界へ人脈を伸ばすきっかけとなったのは、大阪のノンバンク「ECC」の中岡信栄元会長。弁護士事務所開業後に中岡元会長の顧問弁護士となった田中容疑者は、中岡元会長の紹介で安倍晋太郎元外相と知り合い、自民党派閥「清和会」の顧問に。その後、山口敏夫氏ら国会議員とも付き合っている。


