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【Re:社会部】何を残せるだろう
このニュースのトピックス:強盗事件
団塊世代の大量退職は警察も深刻です。今後10年で全国26万人の警察官の4割が入れ替わります。売り手市場が続く中、有能な人材の確保が課題で、警視庁ではその道一筋のOBが学生に応募を促そうと東奔西走しています。
そんなOBから話を聞く機会がありました。彼は刑事歴38年。殺人や強盗など凶悪事件を扱う捜査1課で、レッサーパンダ帽の男による通り魔殺人など数々の事件で自供を引き出した元取調官。後輩にその術を教える「伝承官」も務めたそうです。
容疑者との真剣勝負から転じた採用活動でアピールする警視庁の魅力は「捜査員同士の絆です」。意外でした。「個」の力を強調すると思ったのです。彼によれば、早く容疑者を落とすことが重要なのも、聞き込みの労力を減らし、供述に基づく裏付けに「組織力」を生かすためだといいます。
聞きながら、駆け出し時代に足繁く夜討ちをかけたベテラン刑事の顔が浮かびました。検事もうなる手法で証拠を固める彼は、「ひとつでも多く手法を組織に残したい」と言うのが口癖でした。
組織力と、組織に蓄積された遺産。これが警察捜査を支え、治安を守る源泉だと実感します。同時に、ふと思いました。自分は会社に何を残せるのだろう? 入社15年目の春の自問です。(尚)