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【衝撃事件の核心】なぜ死ぬ? なぜ殺す? 東京・小石川の無理心中…大黒柱の父の「強さ」と「弱さ」 (2/4ページ)
このニュースのトピックス:衝撃事件の核心
「夫婦げんかだ」
異様な空気を読み取った長女は弟2人を助けて逃げようとしたが、2人が眠っている寝室にはカギがかかっていたため開けられず、慌てて自宅を飛び出したのだ。
長女の話を聞いた隣人の119番通報で救急隊員が駆けつけると、2階の寝室で父母、3階の居間で妻、寝室で江成容疑者と長男、二男が倒れていた。
床一面に血だまりが広がり、江成容疑者のそばには血の付いた包丁が転がっていた。
「自分でやった。みんなやった」
江成容疑者は救急車で搬送される際、警視庁富坂署員にこう声を振り絞った。
父母と妻は病院で死亡。幼い兄弟の傷は比較的浅かったため、回復に向かっているという。
「子供を殺すことを最後でためらい、力を緩めたのだろう」と捜査幹部。
途中で理性を取り戻せたなら、凶行に走る前に思いとどまれなかったのかと思うと、やるせなさが残る。
■行き詰まりが理由か…得意先失い収入減、移転検討も介護で断念
江成容疑者は約20年前、三男さんが病気で寝たきり状態になったのを機に、それまで勤めていた印刷関連会社を退職し、祖父の代から続いてきた製本会社の経営を受け継いだ。数年前には自宅を2世帯住宅にリフォームし、父母と同居を始めた。
仕事は近隣の工場から折り込みチラシの作業などを請け負う、典型的な町工場。だが、職人かたぎの江成容疑者の堅実な経営で、6人の従業員や取引先からの信頼も厚かった。
「ミスをしても怒鳴ることなく、ていねいに教えてくれた。真面目が取り柄の人だったのに、こんな事件を起こすなんて信じられない」
現場に駆けつけた男性従業員(43)はそう言って肩を落とした。
江成容疑者を悩ませる災難は、周りから次々と降りかかってきた。







