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相次ぐ母親の子殺し 識者の分析は
このニュースのトピックス:凶悪事件
母親が幼い子供を殺害する悲惨な事件が相次いでいる。育児ノイローゼ、子育てのプレッシャー、複雑な家庭環境などさまざまな背景がある。
茨城県の農協職員女性(34)が自宅で小6の長女(11)を絞殺した昨年5月の事件では、「仕事に行き詰まって悩んでいた」という。新潟市の無職女性(28)が出産直後の女児を自宅の窓から屋外に落として放置、重傷を負わせた昨年9月の事件では、夫が妊娠発覚後に行方が分からなくなっていた。
精神科医の斎藤学氏は「地域社会が崩壊し、子育ての悩みの相談先はカウンセラーになったが、利用者はごく一部。母親の孤立感は深まっている。周囲が積極的にかかわれば防げた例は多い」と話す。
一方、今回の事件は親子関係がうまくいっていたとみられる点が特異だ。
大日向雅美・恵泉女学園大教授(発達心理学)は「子育ての負担がかからない時期で乳幼児期の育児ノイローゼではない。他人に言えない深い悩みがあったのだろうか」と考えあぐねる。斎藤氏は「恋愛が心中事件に発展するように、かわいくても殺害がありうるのが親子関係。自尊心とコンプレックスのバランスが崩れた母親は、その感情が子供に向かう。多くの子殺しは自分殺しの延長にある」と分析している。