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高速道工事に無試験資材 22カ所、書類でっち上げ

2008.3.30 10:43
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エスティーエンジニアリングが納入していたポリエチレン製シースエスティーエンジニアリングが納入していたポリエチレン製シース

 大阪府八尾市の建材販売会社「エスティーエンジニアリング」が、高速道路の架橋工事でコンクリートの強度を確保するための資材「ポリエチレン製シース(保護管)」の品質試験報告書をでっち上げ、第2東名高速道路など計22カ所の橋工事で納入していたことが30日、分かった。

 実際は高速道路会社の規格に沿った試験を行っていないのに「合格」と記載していた。エス社は「費用負担が大きかった。品質は試験導入前と変わりなく、安全性に問題はない」と話している。

 シースは内部に鋼線を通してコンクリートの強度を高める資材で、鋼線を腐食から守る役割もある。エス社はシースを設計し、メーカーに製造を委託している。

 旧日本道路公団は平成16年、シースの規格基準を作成。公団発注工事で使うシースは、10項目ある試験基準に適合しなければならないと定め、民営化後の高速道路会社もこれを引き継いだ。

 エス社はこの試験を実施し、基準をすべて満たしたと偽った報告書を17年4月と5月に作成。同年8月から今年3月にかけ、大分県の東九州自動車道など、旧公団と東日本、中日本、西日本の各高速道路会社が発注した橋の工事に資材を納入していた。

 外部の指摘を受け、3月に初めて試験を実施。9項目終えた段階で、基準はいずれも満たしているという。

 西日本高速道路広報室は「シースは橋そのものを支える部材ではない。工事や組み立て時に担当者が立ち会い、適切な施工が行われているか確認しており、安全性に問題はないと考えている」としている。

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高速道路用の資材「ポリエチレン製シース」を指定試験を実施せずに販売していたことについて会見するエスティーエンジニアリングの谷山慎吾社長 30日午前9時20分、大阪府八尾市(塚本健一撮影)
高速道路用の資材「ポリエチレン製シース」を指定試験を実施せずに販売していたことについて会見するエスティーエンジニアリングの谷山慎吾社長 30日午前9時50分、大阪府八尾市(塚本健一撮影)
偽造されたポリエチレン製シースの品質試験報告書(左)と同シースが納入された工事一覧
エスティーエンジニアリングが納入していたポリエチレン製シース

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