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自滅的?殺人に興味?死刑願望? 土浦8人殺傷事件 見えぬ動機 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:刑罰
茨城県土浦市の8人殺傷事件は30日で1週間。無職、金川真大容疑者(24)は一連の犯行動機について家族への不満を口にしているが、凶行は無関係の人たちに向かった。心理学の専門家は「自滅的な犯行」とみるが、捜査員は「殺人自体に関心があり、行為を正当化するための動機付けではないか」と、真の動機は何だったかのか計りかねている。県警は容疑者の精神鑑定の実施について検討を始めた。
「母親に口答えする妹に腹が立った」。金川容疑者は土浦署捜査本部に動機をこう供述した。両親ときょうだいの6人家族。このうち次女以外の5人が同居していたが、「家族の会話はなく一緒に食事もしなかった」。
調べでは、定職に就いていないことを父親から責められ、家族で、会社員の妹(長女)に一番不満を持っていた、と明かした。
「妹を殺すつもりだったが、いなかったのでやめた」とも供述した。
新潟青陵大大学院教授(心理学)の碓井真史氏は「立派な家庭で育ったが、妹は自由気ままにしているとの思いがあったのでは。親の期待に応えようとしたができず、駄目な自分にした周囲が悪いと思い詰めた可能性がある」とみる。
犯行を決意した19日。妹に代わり、出身小学校の襲撃に向かったが卒業式であきらめ、三浦芳一さん(72)を見かけ犯行に及んだ。ターゲットを次々に変えたのはなぜか。
専修大学名誉教授(犯罪心理学)の森武夫氏は「妹、小学生、高齢者とすべて弱い人を狙った」と指摘。「妹は『家族』、小学校は『過去』、高齢者は『社会』を捨てることを意味している。容疑者の絶望的な状況を示している」。しかし、県警幹部は「妹にそこまで殺意を抱いていたか。これまでの調べで疑問が残る。父親に責められたのも事件直前だったか不明で、他に理由があるのではないか」と首をかしげる。